甘い花の密を求めて苦い花から逃げられずにいる君を
私はここでずっと見ていた
空の色はいつも優しいのに君の上には雨雲
君が雨を欲しがってたから
そんな君を見ていた
君は何を愛して生きてたの
どこかに安らげる場所があったなら
大勢の人が見送る君の最期で私は立ち止まって
優しさを確かめられる日までこの雨に打たれて君を想う
震える足に鎖を巻きつけて立ち竦む君の背中
雨に濡れた罠にかかった
そんな君だから好きだった
君は何を愛して笑ってたの
いつかに安らげる時間があったなら
一瞬の君の眸に映ったその景色が優しいものだったら
愛しさを笑えるその日まで銀色の鎖を抱いて祈る
大勢の人が見送る君の最期で私は立ち止まって
優しさを確かめられる日までこの雨に打たれて君を想う
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