~シーン変化:部屋~

マスター「・・・。

マスター「(たまたま付けていたTVで、真実を知った。)

マスター「(人類は今日で最後かもしれないと。
      そして、それを阻止するために
      三度、「初音ミク」が奇跡を起こしにいったと・・・。
      そして、それは電子の歌姫ではなく、
      アンドロイドの・・・俺の後輩の・・・「初音ミク」だという・・・。)

マスター「どういうことだよ!」

マスター「一緒に弾くって言っただろ!約束しただろ!
     なんで宇宙にとか・・・

     急にいってるんだよ・・・!

     どうして・・・!

(涙がでてきた)

マスター「(俺は・・・なんで泣いてるんだ。
      ほんの昨日まで、他人の事などあまり考えなかったのに・・・。

マスター「(あの子がいなくなる。


      俺に、「人の為に弾く事」を教えてくれたあの子が・・・。


(いてもたってもいられずに)

おれは・・・部屋を飛び出した・・・。


~シーン変化:船内~

ミク「いざとびたってみると・・・
   しずかだな・・・。

ミク「先輩・・・もう・・・寝ちゃったかな・・・。


ミク「あのね、先輩・・・
   さっきお空に飛び出したとき、一瞬だけど
   先輩の家が見えたんだよ。

ミク「私、おやすみって、いっぱい伝えたんだよ・・・。



スピーカー「ガガッ

ミク「?
   あれ、もう警告?

スピーカー「ガガガッ


スピーカー「・・・は・・・・・い

ミク「どうしよう・・・故障かなあ・・・。

スピーカー「俺はまだ寝てないぞ!

ミク「!!


ミク「・・・せ、せんぱい・・・どうして・・・。


スピーカー「ダメダ・・・船がフアンテイニナル・・・
      ヤメルンダ・・・

      知るか!!! (ボカッ)

(涙ぐんで)
ミク「先輩、先輩だよね!?


マスター「ああ、そうだ。

ミク「わ、わたし・・・もう、先輩の声
   聞けないかと・・・お

マスター「そんなわけあるか!そんなわけあるか!

     大事な事なので2回いいました!

ミク「!?
   ちょ、いつもとちがうよ、先輩!

マスター「いいか、お前は、俺としたんだよ。
     大切な約束を。

ミク「うん・・・でもごめんね・・・
   もう・・・叶えられそうにないんだ・・・。

マスター「駄目だ。許さん。


     約束はな、
     

     守ってこそ約束なんだよ!

     お前が男だろうが、女だろうが、アンドロイドだろうが、人間だろうが、
     そんな事はどうだっていいんだ!

ミク「!

マスター「お前は俺の、後輩であり、
     音色に気持ちを乗せられたきっかけであり、
     デュエット相手なんだ。

     初音ミクかもしれないけど・・・、でも俺にとっては
     
     ただ、ひとりの初音ミクだ!

ミク「・・・マスターさん・・・。
   わ、わたしも・・・わたしにとっても
   ただひとりのマスターさんだよ・・・!

マスター「だからいいか、
     歌を歌うのは、お前の仕事かもしれない。
     やると決めたことに俺は文句はいわないよ。

     でも、きっとこの約束・・ガガッ

ミク「わかってる! わかってるよ!
   精一杯歌う! あんな石ころふっとばして
   ちゃんと生きて帰るよ・・・!

マスター「約束だからn・・・ガガッ

ミク「うん・・・!約束する・・・!するよ!!
   


スピーカー「ガガガガ・・・れ
      ・・・えの・・が・・・・・だ

ミク「わたし・・・
   わたし・・・・マスターさんのことが・・す・・

(ビビー!ビビー! 警告音)


ミク「時間が・・・。
   マスターさん・・・      
   曲はもう選択してるし・・・。
   わたし、頑張る。マスターさんのために、みんなのために!

(ミク、ヴィオラを取り出して、イントロの準備)

(イントロ流れ、ミク演奏:ハジメテノオト(full):実際に指定通りに背後で鳴らしてもらえるとちょっぴり臨場感が増したりするかも?)

初めての音は なんでしたか?
あなたの 初めての音は…
ワタシにとっては これがそう
だから 今 うれしくて

(バコッ船がきしむ音)


初めての言葉は なんでしたか?
あなたの 初めての言葉
ワタシは言葉って 言えない
だから こうしてうたっています

(ベコ、ドガッという船のきしむ音)


やがて日が過ぎ 年が過ぎ
世界が 色あせても
あなたがくれる 灯りさえあれば
いつでも ワタシはうたうから


空の色も 風のにおいも
海の深さも あなたの声も
ワタシは知らない だけど歌を
歌をうたう ただ声をあげて


なにかあなたに 届くのなら
何度でも 何度だって
かわらないわ あのときのまま
ハジメテノオトのまま…

(ひとつずつ、音色がなくなり、やがてヴィオラの音も消えていく)

初めての音は ありましたか?
あなたの 初めての音は…
知らない曲とか 街の音に
ワクワクしてますか?


(妨害する何かがミクを押さえつけ、
 船を押さえつけ、苦しいながらも歌う)

初めての言葉は ありましたか?
あなたの 初めての言葉
言えずにしまったり 言わなかった
言葉は 少しさみしそう


やがて日が過ぎ 年が過ぎ
古い荷物も ふえて
あなたが かわっても
失くしたくないものは
ワタシに あずけてね


~一旦曲停止:シーン変化:クリプトン~

白衣「押さえつけておけ。
   まったく勝手な事をして!

マスター「はなせっ

白衣「お前のせいで、無事戻れなくなったら
   どうするつもりだっ!

マスター「え・・・。

白衣「私は、あの子がこういう選択をすることを
   あらかじめ見越していた・・・。
   だから、なるべく余計な負荷がかからず、
   極力無事に、帰れるように、あの船を設計したのだ!

   それをお前みたいな、若造に完全に計算が狂わせられている。
   あの子がもし、万が一!隕石の負荷に耐えられたとしても!
   船が終わったら、終わりなのだぞ!

マスター「・・・。

白服「まずい、ミクさんが・・・
   博士、娘さんがかなり苦しそうです。
   想定よりもかなり強い妨害です・・・。

白衣「やはり・・・。
   何か計算と違ってきている・・・。


黒服「は、博士・・・。
   生放送の方は無事稼動中。ですが、この苦しい歌い方を見て、
   コメ数が飛躍しています。
   また別チャンネルで開いている応援生音メッセージでは
   一緒に歌う人が続出しています!数えきれないひとたちが・・・・
   彼女と一緒に歌っています・・・!
   まずい、サーバ負荷限界を超え臨界点を突破します!

白衣「なんだと・・・!前回とは比べ物にならん!
   まさか・・・これほどとは・・・。


~シーン変化:船内・無音~

(もう限界、といった表情のミク)

(ここからヴァイオリンが響きはじめる。
 また、星の人々の合唱も聞こえはじめる


ミク「(これは・・・先輩の音・・・
    私の音も聞こえる・・・。

ミク「(妨害されているはずなのに・・・
    みんなの歌が・・・みんなのがんばれって声が・・・

    声がきこえてくる・・・!)

(ヴィオラが光り出し、ミク青白い光に包まれるとともに、復活:最大出力開始)


時の流れも 傷の痛みも
愛の深さも あなたの声も
ワタシは知らない だけど歌は
歌はうたえるわ だからきいて

もしもあなたが 望むのなら
何度でも 何度だって
かわらないわ あのときのまま
ハジメテノオトのまま…

空の色も 風のにおいも
海の深さも ワタシのうたも
かわらないわ あのときのまま
ハジメテノオトのまま…

(ミク:最大出力終了:髪が白くなり、限界が来ている)

初めての音に なれましたか?
あなたの 初めての音に


世界のどこでも ワタシはうたう
それぞれの ハジメテノオトを…

(とともにすさまじい、地響き後、小爆発音)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

[小説]隕石を回避する方法思いついた。(その4)

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閲覧数:131

投稿日:2010/07/31 21:59:33

文字数:3,491文字

カテゴリ:小説

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