―前世では、我儘で、他人のことを全く考えず、私に少しでも逆らったり気に入らなかったりすると、直ぐに粛清していた。   
でも、レンが私の為に死んでいったときこう思った。
「どうして?レンは何も悪くないのに。全部私が悪いのに。なのにどうして?どうして、私じゃなくてレンが?」

 私は悔やんだ。自分のせいで、大切な弟を失ってしまったことを。
ある時私はレンが言っていた、ある言い伝えを思い出した。
「願いを書いた羊皮紙を 小瓶に入れて
       海に流せばいつの日か 思いは実るでしょう」

 私は羊皮紙にこう書いた。
「もしも生まれかわれるならば、その時は二人でまた笑おう」
と。  そして海に行き、そっと…小瓶を流した。
~流れていく 小さな願い  私の願いがかないますように…~


目が覚めた時、私は一人、暗くて何も見えない部屋にいた。
一人で震えていた。
ある日私は気付いたんだ。私が此処にいる理由を。
きっと私が今まで犯してきた罪の代償なんだ。
私は泣いていた。ずっと、ずっと。

ある時思った。
「泣いているだけじゃ、何も変わらない。
…何をしたからと言って、私の罪が償われるわけでもない。
でも、いつか、いつか貴方に届くように歌いたい。」
            ~るりらるりら~

私は歌い続けた。
届かないと分かっていても、いつか貴方とまた笑いながら歌える日を夢見て。

歌って唄って詩って唱ってうたって。
そして私は長い眠りに付いた―




ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

タイトル未定。

初めまして!満里奈と申します!!
いきなりですが、これは悪ノシリーズ・Re_Brithdayが好きな私が、
「これの続きってどうなるんだろう?」
とか思った馬鹿な私が勝手に妄そ・・じゃなくて想像して書いたものです。
本家様とは全く関係がありません。

閲覧数:125

投稿日:2010/02/06 08:51:07

文字数:635文字

カテゴリ:小説

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