流転する万物 横目に投げやって
書架の海に身を沈める今宵
褪色した頁を繰りやれば
茫洋と幻想は広がった
麻酔じみた現実逃避だと
讒謗の声には栓を閉じて
自涜めいた高揚感煽る
エクリチュールの世界に堕していく

愛憎も盛衰も天命までも
いつの日か描かれた脚本(シナリオ)なぞるだけ
退屈な人生と訣別すれば
理想郷(ユートピア)が私を迎え入れる

厭 厭 あゝ 御託はもうウンザリなの
厭 厭 あゝ そろそろとどめを刺してよ
嫌いだ あゝ 人間なんて大嫌いだ
未来が 只 閉ざされてくような音がした

浅薄な倫理と情緒を培って
窓の外を睥睨する今宵
慨嘆と嘲弄 混ぜ合わせば
世界との隔絶は深まった
見え透いた顛末の喜劇でも
クリシェに満たされた惨劇でも
現実(リアル)よりは幾分かマシだと
タイポグラフの海に溺れていく

文豪も英雄も神様さえも
いつの日か灰になり虚無へと還るだけ
妄誕に過ぎない思考閉じれば
理想郷(ユートピア)が私を迎え入れる

厭 厭 あゝ 御託はもうウンザリなの
厭 厭 あゝ そろそろとどめを刺してよ
嫌いだ あゝ 人間なんて大嫌いだ
未来が 只 閉ざされてくような音がした

嫌いだ あゝ まだ生きたいと叫ぶ心が
痛いな あゝ 本統は寒くて仕方がないの
期待が まだ ふとした刹那に込み上げるの
未来が まだ拓けていると信じたかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

『ビブロフィリアの慨嘆』歌詞

『ビブロフィリアの慨嘆』の歌詞です。

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閲覧数:103

投稿日:2022/04/22 19:50:10

文字数:579文字

カテゴリ:歌詞

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