高架橋の下
遥か遠くに居た青春みたいな学生達
が楽しそう笑い合っていた

傷んだ手の平が
鍵を回す
毎日 正解を探すように

停滞が恐怖を煽ってくる
摩耗した精神が電信柱殴って
正常だと言えばいいのか


高架橋の上で
忙しなく走る車輪を見た
高架橋の上
広がる空を眺めてみた

数秒


伝わんない言葉も
口を覆った不織布のせいにしたら
楽になった

部屋を照らすLEDの円形が
生きていく場所を教えてくれるから
どこにもいかなくていいんだ
これはきっと安心じゃない

取り戻せない物の事ばかり
考えてしまう
引っかかったイヤホンのコードが
邪魔にならないように
僕の端にある心が削り切れる前に
誰かとこの苦しさを
分けられたら少しマシになるのか


高架橋の上で
忙しなく走る車輪を見た
高架橋の上
広がる空を眺めてみた

数秒

人の目が怖いから
寄生虫の話でお茶を濁そう
幸せが怖いから
失ったものだったって
諦めよう
そしたら怖がらずに生きていけるかも
そしたら死んでるみたいに生きていけるから

短い春の時間を惜しむようだった数歩

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

透明な生活

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投稿日:2024/05/21 16:23:19

文字数:471文字

カテゴリ:歌詞

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