強い雨が やってきて
街を襲い 過ぎ去った  
季節だとか 情緒だとか
何も感じる暇もないほどに


枯れた花は 飲み込まれ
砕け散って 消え去った
どうせならば 憂鬱な
この心まで洗い流してよ


アッチもコッチも気遣いばかりで
旬の歌さえ楽しめない
そんな嫌そうな顔を見せないでよ
きっとこのままじゃ君にも誰にも
私の涙はわからない
どこに叫べば伝わるの?


村雨よ もっと降り注げ
この肌を貫くような勢いで
無意識をきつく縛る支配から
解き放ってくれればいいのに

村雨よ もっと降り注げ
涙の跡さえも曖昧にして
今という時だけでも壊してよ
未来はまだ絵にもかけない

雨に身を任すだけ




雨上がりの 街並みに
見合うほどの自分はいない
水たまりに映るのは
美しい空や花だけでいいの


駆け引きばかり繰り返してると
置き去りにした自分が問う
「正直なことは罪ですか?ねえ?」
こんな私の一挙一動が
誰かを抑圧してるなら
心許せるところはどこ?


村雨よ もっと降り注げ
この身体ごと洗い流すように
強がりでいるための穢れなんて
まだ美しいと思えない

村雨よ もっと降り注げ
雨音で 喧騒をかき消してよ
誰かのきまぐれの言葉なんかに
心乱されたくはないの


村雨よ もっと降り注げ
私の姿も 見えないぐらいに
どうしても届かない思いならば
この雨で消してしまいたい

村雨よ もっと降り注げ
この街の景色も 塗り替えてほしい
また目を開けるときに見る世界は
今より晴れていますように


村雨に身を委ねて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ムラサメ

閲覧数:229

投稿日:2021/03/30 10:01:18

文字数:662文字

カテゴリ:歌詞

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