行かないで
「また来年なんて言わないで」
ぎゅっと握った君の手が緩く離れていく
涙を我慢したその顔で
君は崩れそうな笑みを浮かべた

夏のある昼下がり
僕は君に恋をした
たまたま帰省に来ていた所で
とても暑い晴天の出来事でした

蝉の羽音が辺りに響く
神社で毎日遊んだね
短いたったの1週間だったけど
色褪せる事の無い僕の大切な思い出

行かないで
「明日会えるよ」なんて言わないで
バイバイする度に交わした声が消えていく
君の大人びたその態度に
僕は不満げな声を上げた

ひぐらしの鳴く夕暮れに
君は僕にこう言った
「明日、お家に帰るの」
もう遊ぶ事は出来ないと告げられた

タイムリミットがどんどん近づく
皆で楽しんだ花火やお祭り
あっという間の1週間だったけど
忘れる事の無い君との大事な思い出

「行かないでよ」
我慢していた涙が零れる
口から出たその言葉に君も涙を零した
約束交わした僕達は
涙で濡れた手を握った

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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「淡い恋」

ひと夏の思い出

閲覧数:84

投稿日:2021/10/22 21:34:20

文字数:411文字

カテゴリ:歌詞

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