世界で一番おひめさま――――――

そういう扱い心得てる...だろ?



「どこがいつもと違うでしょーか!」

私服に身を包んだオレの彼女...鏡音リン。

一生懸命考える。

考える。
...まだ考える。

「髪の毛...少しはねてる...とか?」

「ぅ...それもそうだけどもう一つ!」

それ以外なんかあるか?

「何?」

「もう、ちゃんと靴まで見てよ!」

ああ、見たことない靴はいてるな。
そこまで見れるほどオレの観察眼は優れていない。

「じゃあ、レン」


「お買い物しようか♪」


げぇぇぇぇぇ...

女子の買い物って長いよな。
あ、これ可愛いーとか言って買うのかと思ったら見てるだけ。

こっちにしたらいい迷惑だ。

「ああ、いい、よ」

お前の我侭には二つ返事で付き合いますよ...



分かったから手を取るだけで今は勘弁しろよ?


「じゃあ、レン」

今度は何だ...


「おひめさま抱っこで玄関まで連れてってください」


はあ!?
いや、別に我侭だとは思わないけれど...

「んぎぎぎ...」

...持てない。
どう頑張っても持てない。

「オレって...」

「ドンマイ!リンはどうかなぁ?」

リン、軽々とオレを持ち上げる。
あるぇー........
オレって一体.....

相当なショックだけど、まぁいい。
オレがずっとリンの傍に居れて、リンがずっと笑っててくれるなら...(泣)





オレは勿論、怪力で可愛いリンも欠点は数え切れないほどある。

リンの欠点は胸が小さいこt「あべし!」

朝なのに人でごった返しているデパートで思いっきり殴られる。流血。うわ、止まんねぇ...
何でオレの考えてること分かるんだよ...


ちょっと妄想したこと。

「リン、貧乳はステータスだ!あとはオレのゴッドハンドに任せとけ!」
以下自重。



「ねえ、レンこれかわいい?」

「リン、腹減っt「ねえったら!」

オレの話聞けよ!

「じゃあこっちは?ねえ、レンー!」

無垢な笑顔とかオレ呼ぶ声とか嫌いじゃない...むしろ好きだ。

「うるさいな、ほっとけよ黙ってろ」

ツンデレじゃない。ホントにリンは卑怯だと思っただけ。

「...........レンのばかっ!」

すげぇスピードでデパートから出る。結構家は近いからバスにも乗らない。

「リンっ...」

あーあ、泣かした...
オレって駄目なやつだな...

家についてもなぜかリンはおらず。

しかもなんかゴオオオオオオオっていう重機みたいな音...
ん?重機?

「レン、逃げないでね♪」

リンの愛車...ロードローラーだ...

「ぎゃあああああああああああぁぁぁぁ...」

たまにはオレにも優しくなりませんか?

誰よりも大事なオレひとりのおひめさま...


「リン...機嫌直せって...」

リンは差し出した手を睨み付けた。

「あ、オレじゃ不満ならいいよ別に」

何気なく言ったつもりだったのに。

「ひでぶ!」

ウソ。冗談だってば、マジで!
絶対おまえは分かってない!





おとなしく部屋で反省中。

過去に歌った曲の譜面を発見した。

最初に歌った歌は...そうか、おk、緑は、敵だのやつか。
全部全部、忘れるわけない。おひめさまとの思い出だしさ。

少し、歌ってみる。

リンはいつの間にか開け放したドアの前にいて。

「忘れてないの?」

自分だって口ずさんでるくせに。

「とうぜんでしょ、だって私は」

世界でいちばんおひめさま、だろ?


不意に伸ばした右手、急にぎゅっと握ってみた。

「なに、レン?」

「...握ってみたかっただけ」

「...ばか」

やっぱおひめさまが1番(*´∀`*)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【リクエスト】ワールドイズマイン【レンver】

バンビちゃんへ!
これでいいかなぁ??
PV要素たっくさん入れたよ!!
ちょっとカットされてる部分とか多いけど・・・

ワールドイズマイン 本家様 ryo様
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3504435

おればななP様のレンver
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3625772

超素敵なPV
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5665639

閲覧数:850

投稿日:2011/05/19 18:26:36

文字数:1,586文字

カテゴリ:小説

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