気まぐれだったかもしれない
意図はなく偶然によるもので
そこに居たってだけの話なんだ
きっと今も私はそれを特別に
もし選ばれなかったとしても
何も変わらない違う未来を得る
それなりに幸せで退屈な毎日
なんでこんな事考えてるんだろ
見つからなくなったのは言葉じゃない
不器用なまま嘘をつけずに傷つけては
それでも笑ってる顔と寂しそうな背中
何も取り戻せなくなって振り返れない
君の宝箱に 私はいますか?
気のせいだったかもしれない
意志はなく必然などなかった
そばにいたってだけの昔なんだ
ずっと今も私はそれを曖昧に
もし繋がれなかったとしても
どこも変わらない浅い世界を見る
ほどほどに幸せで漫然な幾日
なんでそんな事分からないんだろ
探せなくなったのは想いじゃない
無愛想なまま嘘を正せず気に病んでは
それでも楽しげな声と苦しそうな瞳
どれも巻き戻せなくなって向き直れない
君の隠し事に 私がいたずら
許されなくなって特別を諦めた
真っ赤な顔をして君は怒っていた
静かに解き放ったそれを泣きながら
私の手のひらに握らせようとして
サイレンみたいに警告の泣き声は
誰もいなくなった地下道にこだまする
ふたりともボロボロになって仰向けで
星のない闇に滲んで溶けていった
震えるような叫び声も熱い雫も
自分に向けられる意味がわからない
でもどうしてか目を閉じると笑えた
とてもくだらないイチバン大切な
この特別を 私に刻み込む
本当は誰だって良かったんだろう?
たまたま運が良かっただけだろう?
それは自分じゃなくても良いんだろう?
ひっぱたかれそうだから言わなかった
殴られる想像は少し楽しかった
見つからなくなったのは言葉じゃない
不器用なまま嘘をつけずに傷つけては
それでも笑ってる顔と寂しそうな背中
何も取り戻せなくなって振り返れない
君の宝箱に 私はいますか?
君の昨日までに 私はいるから
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