遠ざかる君の足跡
ああそうだ
そのまま振り返らず真っ直ぐに
門を振り切り駆けて行け

 「ようこそおいでくださいました」
 笑う紅(あか)の弓が闇に浮かぶ
 ひらひら舞う十の黒が
 僕らを招いて立ち止まる

 外は嵐
 屋敷の中は霧の中
 僕らの心は時化の空
 闇夜を切り取ったような小さな部屋

遠ざかる君の足跡
ああそうだ
そのまま見捨てて真っ直ぐに
路を振り切り駆けて行け

 「どうぞごゆるりおやすみなさい」
 灯る朱(あか)のランプが揺れ動く
 すりずり這う二つの黒が
 僕らを押し込めて立ち止まる

 外は嵐
 屋敷の中は海の底
 僕らの心は台風で
 太陽を置き去りにしたような小さな部屋

遠ざかる君の足跡
ああそうだ
そのまま何処までも真っ直ぐに
森を振り切り駆けて行け

 「さあおきゃくさまのもてなしを」
 滴る赤の銀が騒ぐ
 ぴたぴた落つ一つの黒が
 僕らを追い詰めて立ち止まる

 外は闇夜
 邸の中は夢模様
 僕らの心にスコールが
 黒の闇に染められた小さな部屋

遠ざかる君の足跡
ああそうだ
そのまま命の限り真っ直ぐに
宙(そら)を振り切り駆けて行け

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

遠ざかる君の足跡

意味の分からない歌詞を書きたいなと思い、挫折したモノ。

閲覧数:100

投稿日:2008/07/12 02:54:07

文字数:490文字

カテゴリ:歌詞

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