「終日」

月夜に映えた紅華(べにばな) 華開く日は二人で眺め
縁側座り寄り添い 着物重ねて花見酒

華が散るならば 見向きもせずに過ぎ
新たな命へと 視線をずらすだろう

あの時手元に寄せた華は 二度と手の平に戻らない
傍に落ちていた想い出さえも 消えた過去の記憶で 既に
終わり近付く頃 もう遅いけれども 夢見たい 未来(あした)もそこで 願う


知らせは常に残酷 部屋が広く感じた様子
いつかは「そう」感じてた これで苦しまずに済む

それでも苦痛は 未だ別れもせず
明日も同じ時 華を眺めるだろう

あの時裾を掴んだ指は 比べようもない程細くなり
横で微笑んでいた彼さえも あれ以来見かけない なのに
椿落ちゆく頃 無駄とは知りながら 哀しんで 涙を流し 眠る


あの時手元に寄せた華は 二度と手の平に戻らない
平気なフリして過ごした日々は 脆弱(ぜいじゃく)な私には 辛く
終日(ひねもす)思います 無駄とは知りながら 「また傍で寄り添わせて」と 眠る 永久(とわ)に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

終日

ユースケさんへ。
寂しい感じと言われたので、悲恋をイメージして作りました。
タイトル名は「ひねもす」です。「しゅうじつ」じゃありません。

閲覧数:150

投稿日:2010/02/27 17:13:52

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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