アビージティブの憂惑

屈折した 君の思考
閉ざされたこの部屋から 出られないことは
言わなくても分かってるよ

窓の外の世界 切り離されてく
君の痩せた肩が やけに白く見えた

乾いた唇、漏れ出る溜息
煙草の煙と共に空に消えた
ベッドの片隅、嗚咽と酔狂
君が付けた傷 鈍く痛む

倒錯の歪んだ愛
悩ましい君を逝かす殺し文句なら
言わなくても分かってるよ

心音が煩い 揺れた月の影
踊らされる夜に夢見るのは何故?

濡れてる瞳に隠した熱病
総てを支配されておかしくなる
僅かな正気と、求めた安寧
この部屋の外の世界には存在している筈なのに

バスルームの鏡越し
君の背中に刻まれた傷痕は
まるで追放された天使のようで
僕を幻惑させた

(浴室の鏡に映った君の背中に
幾度となく深く刻まれた傷痕を見た
それはまるで切り落とされた天使の羽根のようで
さっきまで君に✕されていた僕は夢中になって
自殺した君の死体を見つめていた)

綺麗な傷痕、歪な欲望
この夜に溶かしたい ただ不埒に
虚ろで甘美な哀しい憂惑
狂気と共に溺れていくだけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

アビージティブの憂惑

ボカコレ2022春に投稿したアビージティブの憂惑の歌詞です

閲覧数:159

投稿日:2022/05/08 19:30:13

文字数:465文字

カテゴリ:歌詞

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