「俺はおまえのためにジュース買ってきたわけじゃねぇんだよ。ただ、なんとなくもう一本買ってきちまっただけで…」
毎度おなじみツンデレン君は、ミクオにジュースを渡しつつそう言った。彼ら二人がいる鏡音家の家で、ミクオはそれでもうれしそうにジュースを受け取る。
「ありがとう、レン」
ニコリとミクオは笑顔を見せると、レンは対して不愉快そうに振る舞いながらそっぽを向く。別に同棲してる訳でもないのに、ここまで挑発的な態度とられると、ないはずの感情が生まれてきてしまうのも無理ない。ミクオはほのかに、レンに愛情を持っていた。性的ではない、のか…?いや、今は性的と言ってもいいような感じだ。
レンはそっぽを向くとジュースを持ちながら、無言で外へと出ていった。




「なぁなぁ、ミクオ!!レンってツンだよね!!?」
学校で、ミクオの周りに集まってきた女子の集団。その中の亞北ネルが彼に話しかけた。それについて女子は大盛り上がりだ。
「あのルックスでツン!?いいわぁ~、堕としたい」
「さいこーじゃん!?もう周りの女子に取って食べてくださいって言ってるようなもんだよ!」
わいわいがやがやと、話しかけておきながら勝手に盛り上がる女子にミクオはどうすることもできない。すこしオドオドとしていると、ようやく再びネルが話しかける。
「で、さぁ。ミクオってレンと仲いいじゃん。ちょっくら検証したいことがあんだよな~」
「何?あんまり難しいことはできないからね」
「そんなに難しくはねぇさ。ただまぁ、じっとしてるのは辛いかも」
「んじゃその検証とやらの内容を教えて」
「おお、いいぞ。名付けて、ツンデレはどこまで貫き通せるの??大作戦~~!!」
ネルは自信満々に胸を張る。それを見て女子たちもきゃあきゃあと再度盛り上がり。ミクオはぼーっとその様子を見ていた。
「どうやって調べるの?ツンデレは特にそういうことに敏感だから気付かれたらまずいよ?」
「そこは大丈夫。心配すんな。しっかり計画は練ってあるさ」
そう言うと、ネルは右目でウインクして自分の席へと戻っていった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ツンデレはどこまで貫ける!?①

更新ペースは遅くなると思いますが、ご了承ください。

閲覧数:422

投稿日:2010/10/16 14:13:55

文字数:871文字

カテゴリ:小説

  • コメント3

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  • AKIRA@更新停止

    AKIRA@更新停止

    ご意見・ご感想

    初めまして、AKIRAと申します。
    レンかわいいですねー!ツンデレのレンは本当に良いです(笑)。
    ミクオもなんだかかっこいいし、個人的には男言葉なネルもかわいいです(笑)。
    ブクマ頂いていきます!ありがとうございました!
    では、長文失礼しました。

    2010/11/21 21:49:08

    • 初音ミミック

      初音ミミック

      わ!!
      ありがとうございます!!
      続編かきたいのですが、受験生なので進まないんです・・・
      ご期待にそえるようがんばっていきたいです^^

      2010/11/23 15:03:53

  • 初音ミミック

    タグm(__)m アリガトォ~~
    うれすぃお~^^

    2010/10/16 20:46:57

  • かたつむり

    かたつむり

    ご意見・ご感想

    レン萌えるっ!!!!!
    ミクオの反応っていうかリアクションが可愛い!!
    やっぱり私、このペア大好きだw(((
    ブクマ頂戴~~!!(・∀・)d

    2010/10/16 20:34:43

    • 初音ミミック

      初音ミミック

      おおおお!!
      あんがと??^^
      私つむりんのレンクオペアの読んではまったから…
      ちょっと書いてみようと思ったんだ?^^
      ぶくま!?ありがと??(>_<)

      2010/10/16 20:45:04

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