ひとひら散る風さらさらと
ひとつぶ舞う雨はらはらと
幾夜も紡いだ旋律を
胸に抱いて往く

共に肩を並べ歩いた者も 今は塵と消え
命無き旋律と馳せるこの身 だけが残っている

吐息となって靄に紛れ
消えるものは月明かりに沈む
湖面揺らす謡を降らし
独り 誰からも忘れられたまま

紡ぐのはかつて 友と共にいた時に口ずさんだ歌
引き千切るような重さに抗い なおも謡う

ただ独り 誰からも忘れられて


ひとつぶ降る葉がしとしとと
ひとひら吹く花そよそよと
幾代も綴った韻律が
腕に溢れて逝く

かつて手をつなぎぬくもりを感じた あなたのその記憶も
年が蝕んではやがて薄れ そして消えてゆく

導を捜し霞に紛れ
剥がれ落ちて朧月に堕ちる
紅く濡れる頬を伝い
独り 波紋だけ描かれせせらぐ

謡うのはいつか 月に点き灯る時に散りばめた色
突き崩すような不安に逆らい なおも謡う

ただ独り 誰からも見捨てられて

ただ独り 誰からも忘れられながら

(L……La La)


ライセンス

  • 非営利目的に限ります

忘却の詩謡い

別にルカでもいい気がしたけど……
なんとなくMEIKOタグ。雰囲気が似てて迷いましたね、これ。

閲覧数:136

投稿日:2009/08/20 16:00:18

文字数:437文字

カテゴリ:歌詞

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