冷えた電波塔に一人きり
泣き声が朝焼けに溶けて
遠くで回り出す街の空気は
小さな嘘で霞んでて星が見えないの

碧いポプラの揺れる裏で
カラスの影に怯えながら
不細工で掠れた声で鳴く
からかうように水が跳ねる

まともなフリで路地を彷徨う
明るい顔で そんな真似事
盗んだ言葉を並べていても
交差点は誰も居ないわ

晴れた青空は手を伸ばしても届かないの
くすんだ籠の中で羽ばたいてみるけど
窓を叩いてもきっと朝は変わらないまま
淡いペールトーンの世界からはぐれゆく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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はぐれのシナントロープ / 東北ずん子

東北ずん子オリジナル曲「はぐれのシナントロープ」の歌詞です。

閲覧数:89

投稿日:2025/06/01 19:33:31

文字数:232文字

カテゴリ:歌詞

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