作詞作曲:月（つき）
歌　桃音モモ

「メイド喫茶なんか嫌いだよ」って　生粋のメイド好きを公言する彼はため息一つもらした
「なんで？」って聞き終わる前に食い気味で答える　「あんなとこに本物のメイドはいない、ソースは俺さ」

行ったことあるとは思ってた　ちょっとキモイのも知ってた
だけどもうすぐ誕生日だから　ちょっとサービスでamazonでコス注文してたのに

手を繋いで　一緒に笑って　楽しい時を過ごして
それだけじゃ　物足りなくて　あなたを喜ばせたくて

洗濯をして　ご飯を炊いて　お布団を少しはたいて
部屋の隅の　ホコリをはいて　それだけでよかったはずなのに

ああ、なんて無様だろう　欲深いだけの私
神様　この時間だけ　私をメイドにしてくれませんか？

お布団干しながら流すサニーデイサービス
話の合わん彼が薦めてくれた中で唯一まともな趣味さ
アルバム一周する頃に終わる洗濯、掃除
悪くはない　家事は手慣れたものさ　・・・まぁ、『本物』（メイド）ほどじゃないけど

夕飯の準備は整った　今日は大好きカレーです
玉ねぎ茶色になっていい感じ　そこで気付く　（これ、メイド服着なくてよかったんじゃ…）

見た目じゃないし　『メイド』（ホンモノ）じゃないし　でも着るよ　だって着たいじゃん！
通販で買った　ペラペラ素材の　安っぽいコスプレだけど
空気清浄機の　フィルターを洗って　深呼吸　腹を括って
なるようになれば　ラヴ＆ピース　きっと彼も喜ぶから

ああ、「共に生きる」　それが愛だって思う
神様　どうか逃げないで！　私をメイドにしてくれませんか？

繋いだ夢の端と端を二人結ぶんだ　今夜　それも悪くないなって

気持ちが大事　想いが大事　だけど褒めてほしいな
「似合う」だとか「可愛い」とか言われたいのはダメですか？
アイロンかけた　ワイシャツ畳んだ　明日も頑張ってほしいな
だけど身体　壊さないように　家ではのんびり過ごして

ねぇ、手も繋いだし　一緒に笑った　そんな日は続くよ
今日は　二人にとって　記念日になるよ　新しいはじまり一歩目さ
メイド服着て　玄関前座って　彼が帰ってくるの待って
最初のひとこと　「いつもありがとう」のかわり　想い伝えるための言葉

「おかえりなさいませご主人様」