今日の私は今日だけで、
眠って起きたら明日は少し
変わってしまうの。
そうやっていつか
全てを忘れてしまうのが怖いのさ。

知らない事ばっかだった。
歩くのさえままならなかった。
秘めた想いが宙を舞って、
結局は届かなかった。

苦くてつらい記憶も
その時綴っていた
詩は捨てたくないよ。
私が生きた証は、

残しておけない?
私の中さえ?


背が伸びなくなってたって、
細胞は生まれ変わって。
少しずつ良くなっていたり
なんとなく強くなれているの?

もしもそうじゃなくたって、
最適化されていって、
絵は描けなくなっている。
「私は上手じゃないから。」

擦り減った靴だって
部屋の片隅に置いてはいるけど、
きっと捨ててしまうもんな。
同じなんだ。


誰かの声が薄れていく、
遠くに別れた。
気付かぬ内に書き換わる、
離れる前の私たちの姿。

「何になりたい?」
なんて、忘れちゃったな。
残しておけない、
拙い言葉と絵では。


辛い事ばかりだった、
繊細な私にとっては。
少しずつ良くなってく未来。
夢を見た、強くなってる私。

些細な事でなんか
もう泣かなくなってたって。
ふとした瞬間に、
失せ物を思って涙が出た。

子供のままでいよう、
なんて素晴らしい言葉だっただろう。
もう私には見えないよ。
ネバーランド、燃えて崩れていく。

大事なものもいつか
変わってしまったら、私も崩れる。
もしそうだったならいいのにな、
そうじゃないからさ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

入れ替わる細胞

ボカロック投稿祭に出した曲の歌詞です

閲覧数:105

投稿日:2023/06/22 23:56:22

文字数:629文字

カテゴリ:歌詞

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