輝く星すら掻き消した月が
私を縁取る影を生み出す

時間を彩り枯れてく景色の
儚き一つに成れたのだろうか

舞い落ちた花の鼓動を想う
役割を終えて紡いでゆく欠片

微睡む本性の確かな輪郭が
静寂なる夜に漣を立てる
刹那の狼狽と心にも留めず
瞼で消したから呑まれゆくのでしょう


移ろう景色を生み出した風が
私の響きをふいに連れ去る

今まで奏でた呼吸の音色は
意味さえ知らずに鳴るだけの器

舞い上がる花の一つを巡る
新しい音の行方を追う欠片

さざめく感情の朧な輪郭が
嘲笑う夜に溶けて消えてゆく
稚拙な戯言と心にも留めず
言の葉にもなれず形を失う


月明かりの下 色を奏でる
吹き荒ぶ風に掻き消されぬ様に
舞い降りた花の雫が薫る
宵闇に消えぬ風月の調べ

逆巻く本能の歪な衝動が
私を閉じ込める輪郭を濁す
鼓動の切先が黎明を告げて
形失えども熱りを残す

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

風月の調べ(歌詞)

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投稿日:2024/02/21 22:30:48

文字数:380文字

カテゴリ:歌詞

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