キャンドルライト

作詞・作曲・編曲:海霧


時間だけが過ぎていくせいじゃなくて
まだ追いかけ続けたいものが
見えないからだと

声にした想いは雑音に掻き消されてゆく
意味をなくした子供たちの歌は
いまも過去の中

止め処なく流れるのは紅い決意
振り翳す刃にノイズを重ねて

刻み込んだ傷痕を 疼くような痛みを
受け入れることができる日までは
まだ遠いけれど
足掻いたその数だけ 強さへと導いてくれる
意味を見出せないときでも僕はずっとここにいるから

投げ捨てた想いの丈 荒ぶる鼓動
僕は灯火となり 君を照らし続けよう

恋い焦がれていた日々は遥か遠くへ
過ぎ去っていく思い出と
重なっていくからだと

歌にした想いは僕の中で閉じ込められて
意味はあるのかと問われても
答えることができない

覚悟の上で挑むことと
平穏な日々を過ごすことを
天秤にかけて
僕は後者を選んだ

あたたかい人に囲まれて 疼いていた痛みを
忘れる瞬間が少しずつ増えてゆくのだろう
だけどあの日々は確かに 僕の中にあって
たまに思い出しては衝動に駆られるんだ

このままでいいのか 何もしないままで
僕は平凡なまま 君に出会うこともないまま

後ろを歩く少年が
雨に濡れて歌ってた歌が
僕の未来を想像してるかのように
優しい声で言う

刻み込んだ傷痕を 疼くような痛みを
受け入れることができる日までは
まだ遠いけれど
足掻いたその数だけ 強さへと導いてくれる
君が生きづらいときは
僕がずっとここにいるから

あたたかい人に囲まれて 疼いていた痛みを
忘れる瞬間が少しずつ増えてゆく
だけどあの日々は確かに 僕の中にあって
たまに思い出しては衝動に駆られて

歌うんだ 声が続く限り
届けたい人はここには居ないけど
歌うんだ

目に見えるものだけが 世界の全てじゃない
僕は灯火となり 君を照らし続けたい

目に見えるものだけが 世界の全てじゃない
僕は灯火となり 君を照らし続けたい

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

キャンドルライト

初音ミク「マジカルミライ 10th Anniversary」楽曲コンテストの応募曲です。

大人になると、目の前を生きるのに必死で、夢への情熱を忘れる瞬間が増えてきます。
10代の青かった頃に懐かしさや郷愁を憶え、もう青春時代には戻れないことを自覚しながらも、たまに湧き上がる情熱は捨てずに抱えたままでいいのだと肯定したくて、10代の頃に書いた歌詞を数年ぶりに掘り起こして、この曲を作りました。

この曲が、「過去」を抱えながら「今」を生きる人々の未来を照らすキャンドルライトになれば嬉しいです。

海霧

閲覧数:200

投稿日:2022/02/06 13:41:51

文字数:833文字

カテゴリ:歌詞

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