お里の御婆の言うことにゃ
 お山の上の神さんは
 子供の笑顔と笑い声
 今日も何処かで聞いている

 寝付けぬ子には お歌を唄い
 泣きやまぬ子は 飴さんあげて
 子供見守る 優しい御方
 お里見守る 優しい御方

 だけど黄昏時 にはお気をつけ

 遊ぶ子供の 中に混じり
 ぱたぽん 鞠突(まりつき)
 からこん 竹馬
 「向コウデ一緒ニ 遊ビマショ?」
 ひとりふたり と連れてくよ



 お里の御爺の言うことにゃ
 お山の上の神さんは
 独りぼっちが寂しいと
 今日も何処かで泣いている

 喧嘩する子を 「おやめ」と諫め
 我慢する子を 「良い子」と褒める
 母御のように 優しい御方
 父御のように 優しい御方

 だけど山ン中じゃ 注意をおしよ

 「オイシイ山の幸ト木の実」
 「欲シクハナイカネ?」
 「ホラホラこちらジャ」 
 ひらひら、手招き 誘って
 さんにんよにん と連れてくよ



 お里の大人の言うことにゃ
 お山の上の神さんは
 何時も独りを嫌がって
 今日も誰かを呼んでいる

 吾子は何処か 捜す声にも
 恋し 恋し と嘆く姿も
 神さんそっと 気付かぬふりさ
 “だって独りはツマラナイもの”

 だから気をつけなさい 注意しなさい

 花の顔、鈴のお声
 見知らぬ童(わらし)の姿を見たなら
 子供の数はあってるか?
 最後は皆、連れてかれる



 神さん優しいは 子供にだけじゃ

 逢魔ヶ刻の その中では 
 隣に何方が居るのか分からぬ
 お前の子供は、何処に居る?
 分からぬならば……お気をつけよ



 ―――――*―――――*―――――*―――――*―――――



 おさとの おんばの いうこと(にゃ) /4+4+5
 おやまの ◎うえの かみさんは /4+4+5
 こどもの えがおと わらいごえ /4+4+5
 ◎(きょ)うも どこかで きいている /4+4+5

 ねつけぬこには おうたをうたい /7+7
 なきやまぬこは あめさんあげて /7+7
 こどもみまもる やさしいおかた /7+7
 おさとみまもる やさしいおかた /7+7

 だけどたそがれどき にはおきをつけ /9+7

 あそぶこどもの なかにまじり /7+6
 ぱたぽんまりつき からこんたけうま /8+8
 むこうでいっ(しょ)に あそびま(しょ) /8+5
 ◎ひとりふたり とつれてくよ /7+6



 おさとの おんじの いうこと(にゃ) /4+4+5
 おやまの ◎うえの かみさんは /4+4+5
 ◎ひとり ぼっちが さびしいと /4+4+5
 ◎(きょ)うも どこかで ないている /4+4+5

 けんかするこを おやめといさめ /7+7
 がまんするこを よいことほめる /7+7
 ははごのように やさしいおかた /7+7
 ちちごのように やさしいおかた /7+7

 だけどやまんなか(じゃ) (ちゅ)ういをおしよ /9+7

 おいしいやまの さちときのみ /7+6
 ほしくはないかね ほらほらこちら(じゃ) /8+8 
 ひらひらてまねき いざなって /8+5
 さんにんよにん とつれてくよ /7+6



 おさとの おとなの いうこと(にゃ) /4+4+5
 おやまの ◎うえの かみさんは /4+4+5
 ◎いつも ひとりを いやがって /4+4+5
 ◎(きょ)うも だれかを よんでいる /4+4+5

 あこはいずこか さがすこえにも /7+7
 こいしこいしと なげくすがたも /7+7
 かみさんそっと きづかぬふりさ /7+7
 だってひとりは つまらないもの /7+7

 だからきをつけなさい (ちゅ)ういしなさい /9+7

 はなのかんばせ すずのおこえ /7+6 
 みしらぬわらしの すがたをみたなら /8+8
 ◎こどものかずは あってるか /8+5
 さいごはみんな つれてかれる /7+6 



 かみさんやさしいは こどにだけ(じゃ) /9+7

 おうまがどきの そのなかでは /7+6
 となりにどなたが いるのかわからぬ /8+8
 おまえのこどもは どこにいる /8+5
 わからぬならば おきをつけよ /7+6

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

山の上の神さんは

ずっとひとりは つまらないのです
だれかいっしょに いてください







*()内は一文字で数えてほしい箇所です
*◎が付いているのは字足らずの箇所です。その節の中で、一拍置くか一文字分伸ばす等して誤魔化して下さい







では。

閲覧数:160

投稿日:2010/10/13 23:09:51

文字数:1,773文字

カテゴリ:歌詞

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