多分、世界で1番リンが好きだ。


＊


「ん、ここかなぁ？」

「…知らねーよ…線って引いてあるもんなんじゃねーの？」

「うぅー…イギリスを見くびってた…何しに来たんだっけ？」


イギリスは西岸海洋性気候で、かなり暖かかった。
暖流と偏西風のおかげだったっけ…
(受験勉強の甲斐があった作者☆)


そんなことはどうでもいいが(がぁん！)、ミヤとグミは上手くいってるんだろうか。
真夏の夜に起こった小さな事件で、あいつらは…ま、此処から先は自分で確かめることだな。(「真夏の夜の小さな事件」ミヤグミ参照！)


そうそう、何しに来たんだっけ。そうだ、

「世界の中心で愛を叫ぶんだろ？ついでに中指も立てるんだろ？」

おい、厨二とか言うんじゃねえよ？
中二だが、厨二ではない…と、思う。


世界の中心は、最初赤道と本初子午線の交わる所、って見切りをつけていたが、海のど真ん中だったな。
北極点なら問題ないだろ、って言ったら寒いし。
カネもかかるし、楽しめない。
赤道の上じゃ暑いし、じゃあ本初子午線にしようよって言ったのはリンで。
まぁイギリスなら【自己規制】なんかもちょっと楽しくなるんじゃないかなぁと来てみた訳だ。


で、今本初子午線を捜してるわけだ。
ロンドンだろ？ロンドンってここだよな？

「凱旋門はどこカナー」

「バカリン。凱旋門はフランスだろ？」

「ねぇレン。今思いついたんだけどさ」

「ん？」



「地球って丸いから、何処に居ても世界の中心になるよね！」



「……さらっと残酷なこと言ったな」



「地球は地軸を中心に公転面から66.6度傾けて反時計回りに一日一回自転してるんだよね？地軸っていうのは北極点と南極点を結んだ所でしょう？つまり最初から北極点か南極点に行っておけば二人を中心に世界は廻るみたいなロマンチックなことできたのに、赤道と本初子午線なんて所詮人間が地図上に付けた線でしかないわけだよね。第一経度とか緯度とかどっちが縦でどっちが横かわかんないし受験生にとってはもっと名前区別しろまこのクソとか思う対象だし、時差求めるの面倒だし、誰が作ったんだよって思っちゃうよね。まぁそれを言ったら天体だってそうなんだよね。北極が中心のお陰で東西南北反転することもあるし、地軸が傾いてるから星座やら南中高度にズレが生じちゃってさぁ。とにかく受験生の苦手の対象でしか無いのに入試本番に出るとか書かれちゃったりするんだよね。とにかくリンが言いたいのは作者は受験勉強頑張ったよってことで、後3日なのにこんなことしてていいのか、だったり、テキストが『79』で『泣く』って読めるからって形から主義で適当な小説書くなってことなんだよね。うん。終われ！」