ひび割れたアスファルトの上で呼吸は途切れていないようだ
雑踏雑音の中に吸い込まれた
ひび割れた土くれの上で心臓はまだ収縮しているようだ
瓦礫だらけの風景に溶けていった


殻が破れて吐き出されて
外気に晒された私は
どちら側にいるのですか?
どこで呼吸をしていますか?


忘れることはできましたか?
白紙からやり直せますか?
私から私は本当に消えましたか?


完成された脳外と
荒廃極む脳内が
せめぎ合い軋轢が生まれて
心は爆ぜて粉々に砕け散った


塞ぐ手立てが無いのなら
落ちても救われないなら
目を閉ざして 意識を閉ざして
立ち入り禁止区域にしよう


殻が破れて這い出てきて
外気に晒された私は
何も変わっていなかった
何も消え去っていなかった


どれだけ眠っても
明日は巡る
終わらぬ日常が襲うんだ
結局忘れることなんてできなかった


消滅求む願望の奥で
仄暗い縦穴の底で
この期に及んでしがみついてる
奥底の声を聞いてしまった


「消えたい」「ここにいたい」
「忘れたい」「憶えていたい」
「眠りたい」「生きたい」
ぶつかり合った言の葉の残骸が
矛盾を孕み訴える


絶ちきることもできない命だ
消し去ることもできない心だ
虚で模られた私の
原型の無い想いが垂れ流れる


泣くだけ泣いて
喚くだけ喚いて
血が滲むまで叫び尽くしたら
爆ぜた破片を縫い合わせ
継ぎ接ぎの心を握りしめるんだ


未完の心を引き摺って
未完の生を歩いていく
深い深いこの傷も いつか
許せるようになるかもしれないから


穿たれた痕をなぞり歩いている
穿たれた痕をなぞり歩いていく


醜く爛れたこの魂が 私の標だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

未完の生者 / 初音ミク 歌詞

閲覧数:2,933

投稿日:2020/05/25 22:48:02

文字数:707文字

カテゴリ:歌詞

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