「君は、だぁれ?」
緑の髪をした少女は、花に尋ねた。しかし、花は何も言わない。
「君は、だぁれ?」
緑の髪をした少女は、鳥に尋ねた。しかし、鳥は何も言わない。
「君は、だぁれ?」
緑の髪をした少女は、石に尋ねた。しかし、石は何も言わない。
「君は・・・・」
緑の髪をした少女の前には、何もなかった。彼女は孤独の中、1人で歩く。
目にたくさんの涙を溢れさせながら。
緑の髪をした少女は、ベンチに座り泣いた。
「なんで、誰も答えてくれないの?」
少女は、泣いた。薄暗い中、1人で泣き続けた。
すると、向こうから1つの光が近づいてきた。
手にライトを持った、彼女と同じ緑の髪をした少年。
緑の髪をした少女は、涙目で少年を見つめた。そして枯れた声で尋ねた。
「君は、だぁれ?」
「俺??俺は、グミヤだけど?」
緑の髪をした少女の顔は一気に明るくなり、少年に抱きついた。
「うわっ、なんだよ?」
「初めて、答えてくれる人に出会ったよ♪」
「はっ?」
「花も鳥も石も尋ねても何も答えてくれないんだ。」
「・・・んなの、当たり前だろ。」
「へっ?」
「花も鳥も石も話せないだろ。」
緑の髪をした少女はポカーンと口を開き、少年は不思議そうに少女を見つめた。
「まぁ、いいや。早く行こうぜ。」
「へっ?」
「ここ暗いから、明かり持ってないお前が帰ろうとしても、迷うだけだろ?」
「いいの?」
「あぁ。ホラ、早く。」
少年は差し出して、少女は笑顔でその手をとった。
少女と少年は、手を繋ぎながら暗い道を2人で帰っていった。
孤独な少女は、孤独じゃなくなった瞬間・・・・・・
~終~
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