軌跡

貴方の檻の中憐れまれて生まれて
無力で、無欲で、非力なだけと言われる
与うる優しささえ　測られたグラムの
致死量を、試される気がして　怯えていた
空の向こうを
臨んだのはいつ以来のことかなぁ
檻の向こうが、正しい地球だよと
蓋を開けた重力が笑う
鎖は錆び付いていた
仕組まれた鼓動　ずっとわかっていた...

６．
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
だけど、誰も私の歌なんて聞いてくれなかった。
「...

孤独に捕らわれた　あなたの心を
昏き鳥たちが　闇へと誘う
目を開くとそこは　無限の痛みで
かすかな希望さえ　塵と消えてゆく
そんな世界で　君は今
前を見て　進めるのか
希望を胸に　夢を見て
今も一人で進んでゆく
放て心を闇に向け
いつか見える光をその手に取るまで...

意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう？
次の二人は　街の隙間で...

おにゅうさん＆ピノキオＰと聞いて。
お２人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は３ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...

まだマイナスだった気持ち
行き先を明日の方へ向けて
ノイズ混じりだった日々も
きっと宝物になるんだろう
君が触れてきたもの
感じた想いや全てが
ユニークな輝き放てるよ
いつか選んだ道の上を僕ら歩いてる
振り向いても答えや正解は
そこには無いけど...