五月、無垢の残像が君の向こうで揺らめいた
絶対零度の夏の吐息は気配
土瀝青(アスファルト)に散っていく濃灰(のうかい)の劣等感
曇天に飽く僕はすがめた片目に
あの日の君を白昼夢に見る
さざめく都会の狂騒は鼓膜をすり抜けて
僕だけが鮮やかな無彩色の世界を嘲笑う
君の声を忘れてしまいそうな愚か者をどうか
その手で罰してくれないか
馬鹿みたいな青を独り切り裂く飛行機雲
まなうらに凝(じっ)と焼きつけて
六月、逃げ水は微かな匂いだけを残した
無味乾燥の昔日に手を振って
混凝土(コンクリート)の上に融け落ちるありさまは生々しく
炎天を倦(う)む僕はかざした掌の下、
頭上の碧空(へきくう)に押し潰されていく
無人の市街地に響く蝉の音は鼓膜を穿って
僕だけが鮮やかな無彩色の世界を嘲笑う
君の声を忘れてしまいそうな愚か者をどうか
その手で罰してくれないか
嗤えるくらいかそけく一筋の光芒(こうぼう)
指先でそっと触れたくて
世界は次第に静寂(しじま)に覆われて
白銀に彩られた幻像も薄らいでいく
ほどける現世(うつしよ)の剥片に
僕はゆっくりと両つの目を閉じる
馬鹿みたいな青を独り切り裂く飛行機雲
まなうらに凝と焼きつけて
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6.
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時給310円
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ヒバリハツカ
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ファントムP
深い深い森の中
ボロボロな旅人は
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ほむる
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