バタン!!



「カイト!!!」



「おわ!どうしたんだ!?ミク」



私は学校から帰ると自分の家には入らず、真っ先にカイトの部屋に飛び込んだ。



「あのね、あのね!!」



「あ~、わかったからとにかく落ち着け!それで今日なんで俺たちと一緒に帰らなかったんだ?」



カイトに肩を抑えられ、私は落ち着いた。



「うん。えっとね、今日ね、放課後たまたまがくぽ先輩を見つけたんだけど、先輩寝ててね」



「うん」



「それで、先輩のお友達が部活いくから見ててくれないかって頼まれて引き受けたんだけど、先輩なかなか起きてくれなくて・・・」



「起こそうとしたの?」



「うん、したよ。でも全然起きなかったの!おっき声で呼んでもほっぺつねっても、全然起きなかったんだよ!!」



「そりゃすげぇな・・・;」



「・・・でね、それだけしても起きないんだったら、・・・キスしても起きないんじゃないかって思って・・・・」



「したの?キス・・・」



カイトが少し怒ったような顔できいてくる。



「・・・うん」



「で?」



「で、しばらくして先輩が起きたのね、それで私の夢見てたんだって!それでどうして?って聞いたら、私のことが好きだからって言ってくれたの!!」



カイトが悲しそうな、驚いたような顔をして私を見る。



「カイト?」



「・・・・・よかったじゃん、で、付き合う事になったんだろ?」



カイトが下を向いて言う。



「うん!!がくぽ先輩も一目惚れだったんだって!」



「ふーん、それで?」



「今日、いっぱいキスしたよ・・・。すごく幸せだよ」



「・・・・・・・」



「カイト?どうしたの?どっか具合でも悪いの?」



カイトが大きく息を吸ってから



「ミク、今日、俺がお前に何でキスしたかわかる?」



少し震えたような声だった。



「え?あれ、レン君に対抗してしたんじゃないの?」




「ちがうよ」




「じゃ、どうして?」



カイトが私を押し倒して強引にキスをする。



「ん!・・・やっ・・・やだ!んんっ・・・あっちょっカイトなにやってんの!?」



カイトが私の首筋に吸い付いた。そして私のシャツを脱がそうとする。




「ちょっとカイト!?聞いてんの!!?」




「聞いてない」



聞こえてんじゃん!!



カイトはあっという間に私からシャツを奪い取った。



「ちょっとカイト!なんでこんなことするのよ!!?」



私は激怒した。



「この状況で今からすることわかんないの?」



そう言ってカイトも自分のシャツを脱ぐ。



どっちも半裸、カイトの行動、押し倒された体制。・・・・まさか・・・



「カイ・・・んっ・・・」



私はカイトを振り払って逃げようとしたけど、男の子のカイトには勝てなかった。



「まだわかんないの?」



「え?」



いきなりの質問に戸惑う私。



わかんないって何がよ?



「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」




カイトが悲しそうな目で私を見つめる。




「カイト・・・・、まさか、私のことっ・・・・」



そう言った瞬間に今までのレン君やリンちゃんの言葉や、カイトの行動が全部繋がった。



「そうだよ。俺はミクがずっと好きだったんだ。だからお前の幸せを一番に願ってたはずなのに・・・・。ミクに好きな男ができても応援してやるつもりだったのに・・・」



カイトはそう言いながら、



「俺、今、ミクを泣かしてる・・・・」



カイトに言われるまで気づかなかった。私、泣いてたんだ。



「カイト・・・。私ね・・・」



「いいよ、言わなくて・・・。わかってるから」



カイトがいつも私に言ってくれる言葉。でも、今は聞いて欲しい。



「カイト、聞いて」



私は押し倒されたままの状態で話し始める。



「期待させちゃうから先に言っておくよ。私はカイトに恋愛感情は無いよ。だけどね、私、カイトがいないとダメなんだよ。・・・私が今までこうして幸せに過ごしてこられたのは、カイトがいてくれたからだよ。カイトがいつも隣にいてくれたから、私は幸せだったんだよ。」



「ミク・・・」



「私はがくぽ先輩が好きだけど、カイトにもそばにいて欲しいの。これは欲張りな事かもしれないけど、そうじゃなきゃ私、壊れちゃうよ」



私はカイトの目をまっすぐ見て



「私はカイトの隣にいたい」



「ミク・・・・」



「カイトにされたキスは、全然いやじゃなかったんだよ。・・・今だってカイトになら何させてもいいって思うもん。・・・私、カイトのこと好きじゃないけど、カイトの望む事ならなんでもしてあげたいって思うよ」



「バカだろ、お前・・・。俺、そんなこと言われたら、何するかわかんねえぞ?」



「いいよ。カイトなら何してもいいよ」



「バカ・・・」



「どうせバカですよ」



カイトが私の上から静かにどく。視界が明るくなった。そして私もゆっくり起き上がる。



「ごめんな。あんな事して・・・」



「別にいいよ」



「なあ、ミク」



「ん?」



「好きだよ」



「・・・ありがと」



私はできるだけ静かに言った。



「さ、服着て帰った帰った!あんまりそんなカッコでいるとまた襲うぞ?」



「脱がせたのはどこのどいつですかなぁ?ねえ、お兄さん?」



「うっ・・・・、そんなこたぁどうでもいいだろ!!つか、俺がやばいんだよ!!」



「はいはい出て行きますよ~」



私がシャツを着ていると、




「ミク、俺、ミクのこと諦めないから・・・」



「カイト・・・・。」



カイトと目が合う。私はにっこり笑って言う。



「どうぞご自由に~」



カイトがきょとんとした顔になっている。相変わらずアホ面。



「じゃあまた明日ね、おやすみ」



「ああ、おやすみ」




そして私は自分の家に帰った。



ライセンス

  • 非営利目的に限ります

未来への道 第9話 「カイトの部屋で・・・」

なんかお前らホントに中1か!?ってないようですみません;でも書いてて超楽しかった!!(オィ;

ちょっと完結っぽいですが、まだまだ続きますので覚悟してくださいね!(←何をだよ


それからがくぽのお友達の名前を誰か考えてください!いいお名前お待ちしております☆

閲覧数:2,064

投稿日:2009/07/09 00:09:55

文字数:2,565文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • ばかぷりんす。

    すみません;ホントすみません;自重します・・・;でも消さない!!
    エロいのとかちょっと(←ちょっとじゃない入れといたほうが面白いかな~・・・なんて;
    エロすぎましたよね?中1にしちゃあやりすぎでしたよね??

    ホントすみません;;

    がくぽの友達の名前考えて下さってありがとうございます!!
    「木苛 稜」のほう使わせていただきます^^

    「渡来 巧」のほうはお友達その2に使わせていただきます^^(でてくるかどうかまだ未定だけど・・・;)

    コメントありがとうございました!

    2009/07/26 11:04:18

  • ヘルケロ

    ヘルケロ

    ご意見・ご感想

    ヘルフィヨトルです。
    なんかもう、いやもう、だってもう、いやもう……
    すいません
    落ち着きました
    頭の中にそのシーンが想像できる。

    がくぽの友達の名前……う~ん
    渡来 巧(わたらい こう)
    木苛 綾(きいら りょう)
    もう決まっていたら無視していいです

    2009/07/26 06:48:21

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