網目の上に落ちていく感覚は
記憶を粉々にして容赦ない
色は付いてないけれど
結晶になれば良いなって思う
私の成分に混ざっていないのは
きっと誰もが持っている当たり前で
気付かなければ良いのになって信じては
網膜がお節介に見せつけてる
そのまま丁寧に布でこしてみてよ
どうしようもないポタージュができあがる
絞りかすを広げてみたって無残で
鏡みたいな時間軸で笑ってる
縫い目の横に染みていく感触は
希望をあやふやにして汚さない
糸は切れてないけれど
模様になれば良いなって思う
私の性質に灯っていないのは
きっと誰かが持っていた怠け癖で
気にしなければ良いのになって嫌っては
鼓膜が不親切に叩き付けてる
このまま丁寧に棒ですりおろしてよ
何の味もないポタージュができあがる
残りかすをさらしてみたって無様で
過酷みたいな可動軸で歌ってる
同じ過ちを繰り返し繰り返し
目の前で何度も見てるのに不思議
同じ間違いを繰り返し繰り返し
脊髄に何度も当たるのに不思議
同じだから大丈夫って思ってた
同じように濁ってれば悪くない
鏡の向こうに怒る人なんか居ない
振る舞いも揺らぎも切れたイトのように
継ぎ目の脇で割れていく圧壊は
自重を幾倍にして戻れない
価値は消えてないけれど
鼓動になれば良いなって思う
私の正体に眠っていないのは
きっと誰にも見せてない秘めた罠で
気が遠のけば良いのになって破っては
思考が不道徳に囁いてきてる
これから丁寧に蓋で閉じ込めてよ
どんな舌も刺すポタージュができあがる
食べたかすを拭ってみたって悲惨で
不吉みたいなフリーパスで迷ってる
突き止めたひとつの真実よりも
配られた幾多の偽物が尊くて
おかわりはもう頼めなくなって
夜と闇を区別できなくなって
朝に飲み込まれて消えてしまいそう
鏡のように透明な冷製ポタージュを
覚めないうちに
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