現実と夢の狭間
鏡の向こうから笑いかける
「さあ、私は誰だ?」
曖昧な境界なぞる
細い指が宙を舞う
答えはまだ解らないまま
そっと目を閉じて
その手を伸ばして
暗闇の中でこの声を聴いて
現実と夢の狭間
鏡の向こうから問いかける
「さあ、お前は誰だ?」
曖昧な輪郭なぞる
白い指が空を切る
答えはもう解らないまま
その目を開いて
この手を握って
暗闇を抜けてその声を聴かせて
夜に沈む街の中で
揺らめいてる淡い陽炎
白く滲む月の光が
縁取っていく
二つの影を
交わした視線
鈍色の瞳が映し出す
閉じ込めた記憶
解けた鎖
流れる涙
君の鼓動
空に融けて
重ねた手と手に伝わる暖かさが
分かったんだ
夜に沈む街の中に
溶けて消えた淡い陽炎
白く滲む月の光が
縁取っていく
一つの影を
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