「会えなくなるのは寂しいよ」
君は、微笑んだ
ふたりで暮らしたこの部屋を
君は出て行く
荷物をまとめてる君を
見てられなくて
買い物に出たまま ひとり
あてもなく歩いてた
桜の花びらがはらはらと
風に落ちてゆく
それは、永遠などないことを
そっと、教えてる
「未来の夢とか、今の僕は
上手く描けないよ」
そう言う僕をあの日君は
寂しそうに見ていたね
ふたりでよく行った公園の
桜が咲いていた
当たり前のように毎年
一緒に見てきたけど
桜の花びらがはらはらと
指先かすめた
それは、つかめそうでつかめない
未来のようだった
君がいなくなって初めて
僕は気づくのだろう
ずっとふたり一緒にいることが
僕の夢だったと
桜の花びらがはらはらと
風に舞い踊る
散りゆく美しさ追いかけて
そっと、手を伸ばす
桜の花びらがはらはらと
指先かすめた
それは、つかめそうでつかめない
未来のようだった
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