静の 間に踏み込む足袋
手々を 硬く結い締め
水面 鏡を覗けば
落つる 夢の架け橋


宵の門を 開く指は
帯を解く 其れと同じ
童歌も 手鞠唄も
知らぬままに 知らぬままに


帳を越えて 近う寄り
睦言に 欲の上塗りを


如月 華舞い
紫陽花 滴る水
黄実桷 落ちては
水仙 霜が塞ぐ



秘か 待ち焦がれていた
数え 指折る日々に
にわか 雷神迎えて
胸に 金の一柱

月が昇り 刻を告げて
逸り姿 袖を振るう
室へ向けた 心見ゆや
咲き誇れと 咲き誇れと

浮世を離れ 闇隠し
衣擦れを 機に消すは灯


言の葉 色付き
視界が 明々とし
先読み せずとも
未来は 在るものだと

如月 華咲き
紫陽花 弾ける水
黄実桷 実りて
水仙 霜に染まる



夢か現か
妖狐の業か








-------以下、読み+解説

せいの まにふみこむたび
ててを かたくゆいしめ
みなも かがみをのぞけば
おつる ゆめのかけはし(希望や夢を持っていなかった状態、まだ子供と大人の間にいる)

よいのもんを ひらくゆびは(ここから大人)
おびをほどく それとおなじ
わらべうたも てまりうたも
しらぬままに しらぬままに(子供らしい楽しみを知らずに快楽だけを知った)

とばりをこえて ちこうより
むつごとに よくのうわぬりを


きさらぎ はなまい(春)
あじさい したたるみず(夏)
きみずみ おちては(秋)
すいせん しもがふさぐ(冬)



ひそか まちこがれていた
かぞえ ゆびおるひびに
にわか らいじんむかえて(逢瀬を待っている自分に気づいて)
むねに きんのひとはしら(胸に恋の矢が刺さったような)

つきがのぼり こくをつげて
はやりすがた そでをふるう
むろへむけた こころみゆや
さきほこれと さきほこれと

うきよをはなれ やみかくし
きぬずれを きにけすはあかし


ことのは いろづき(相手の存在、相手への好意によって)
しかいが あかあかとし(これまで無色だった世界に色や光が見えてきた)
さきよみ せずとも
みらいは あるものだと

きさらぎ はなさき(1番と比較したときに、多少“明るさ”や“未来”がみえてきた)
あじさい はじけるみず
きみずみ みのりて
すいせん しもにそまる


ゆめかうつつか(はたしてこの幸福が現実のものか、どうしても確信を持てない)
ようこのわざか


*語句*
にわか:突然
見ゆや:見えるかもしれない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

燈幻郷-とうげんきょう

脱力Pさまへの応募作(http://piapro.jp/content/a5hz402b14x26xwh
少年と青年の狭間、を意識しました。恋心がメインではありますが、生きることそのものに悩みを持っているような重たい雰囲気を含ませたつもりでいます。…つもりです。
自分の世界に入り込みすぎた感はありますが、満足できる仕上がりになりました。

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閲覧数:214

投稿日:2009/09/28 01:56:31

文字数:1,038文字

カテゴリ:歌詞

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