佇む夜
僕の上で笑うフクロウ
掴んでみた 三日月から
少し 星の屑が落ちてきた
コンパスの指針は
北を向いたっきり
行く宛の無い 家出は
ちょっとした冒険気分
一口かじったリンゴが宙を舞う
なんて幻想的な世界なのでしょう
右目隠した 僕が王様
なんて独創的な世界なのでしょう
一人の夜
別に悲しくなんか無いけど
開いたまま 空気に触れて
乾いた目から 涙がこぼれる
チョークのかけらを
途方もなく 集めて
絵に書いたような壁画は
ちょっとした自己満足
足跡つけた僕が薄く笑う
なんて先進的な世界なのでしょう
この世で唯一 僕が王様
なんて独裁的な世界なのでしょう
ああ 透明な空 青色
何かを残そうと スプレー缶を手に取った
「僕は生きている だから安心して パパ ママ」
誰かを待った筆が 滑り堕ちる
なんて虚無的な世界なのでしょう
左手振った さらば王様
なんて素晴らしい世界なのでしょう
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