反芻

栞挟んだページ 今も立ち止まっています
お守りみたいに 離さぬよう握って
窓の外は依然として 移ろっています
動かない時計に 見下ろされながら

摩耗しては 揺蕩(たゆた)って
横切る痛みなんて慣れなくて
そうした酷く無気力な指先で触れて
反芻していた

まっさらな時間の中に僕は
ただ書き記した 喜怒哀楽 全部全部
また、馬鹿ねと笑って聞いてくれるかな
それまでは


雨が窓を打って 軋む椅子が返事をして
廃れていく虚勢を 嘲笑(あざわら)いながら

惑(まど)う日々は疾(と)うに過ぎて
澄ました大人になんて成れなくて
怯える子供みたいに 膝を抱えていた

夜が更けて 灯りも付けずに
盲いた目を ぐしゃぐしゃに擦る
空虚なひとまを覆う僕の
寂しさの代わりに 貴方がくれた優しさを

まっさらな時間の中に僕は
ただ書き記した 喜怒哀楽 全部全部
また、馬鹿ねと笑って聞いてくれるかな
それまでは

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

反芻 歌詞

閲覧数:68

投稿日:2024/05/30 23:52:07

文字数:404文字

カテゴリ:歌詞

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