ない…。
廊下も…、ゴミ捨て場も…、バッチがない……。
どこにあるだろう。
もう夕暮れになってきてるのに…。
見つからないと思っていたとき、思い当たる場所が一つ。
木の下…!!!
「ココにあると思ったのにぃ…。」
仕方ないか…。
私は元来た道を引き返し、かばんがある教室まで向かった。
ガラッ
当たり前だけど誰もいないか…。
コトン
「誰?!」
音がする方向を向くと…
「始音カイ…ト?!」
と、その隣には私の瞳と一緒の色の猫…?
カーテンがふわりとなびいて始音カイトと目が合う。
「「あっ…。」」
「な、なんであんたがココにいるの?」
そう言った途端、猫は私を少し睨んでシュタリと窓から降りていった。
始音カイトは私の顔を少しだけ見てすぐに猫が下りたほうに目を向けた。
「…君こそなんでこんな時間まで?」
「別に…。」
私はタカタカと椅子をしまって教室から出ようとしたそのとき…。
「ねぇ、君が残っていたいた理由はこれだろう?」
始音カイトの手には…。
「学級委員バッチ!!!」
「返して!!私の!」
でも始音カイトはクルッと向き直って
「嫌だ。」
と悪戯ぽく笑ってニヤニヤしてた。
こいつ…、やっぱ嫌いだな。
私は冷血な目で睨んだ。
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ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)

時給310円
静かな夜のクリスマス
楽しいことが起こりそう
別に特別なことを
期待してはいないけれど
何だかワクワクするよ
普段は仲の悪い人達も
今日くらいは少し
優しくなれるといいな
そんな静かな季節の
やさしいクリスマス...静かな夜のクリスマス

普頭
歌で 言葉で 何を伝えるか
君は何度も君自身に問う
思い付きはするけど まとめるのが苦しくて
「なんかうまくいかなかったな」
そんなんの積み重ね
拙くても 失敗作でも
この音が世界を巡るのだ
そこで形作られるものが
長い時を経て私になる
夢も 歌も 君の命だって...【歌詞】初音ミクオリジナル曲「ポリッシュ」

あつかん
想像したら未来は広がる
想像してみて素敵な未来を
二人で一度きりの恋に落ちてみよう
君の側にいられたら何はなくとも嬉しいよ
この現実を生きて行こう 温かな手を差し伸べて
見捨てることない優しさをくれた君を
しょうもないほど 愛しているよ
そんな君の 何もかも
君を知って愛は始まる 何て素敵なことでし...心のまま

Staying
命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。

kurogaki
「おやすみ」
BPM=131
作詞作編曲: レナイ
いつか僕らは消えてゆく 暗い空を見上げて
夢の中に続いてゆく くだらない話噤んで
時は密かに過ぎてゆく 夜と夜を跨いで
夢の中を辿ってゆく あれもこれも考えて
いつか僕らは忘れてゆく 幸せ悲しみもぜんぶ
知らないこと知らないまま 大人になってみたん...おやすみ

レナイ
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