始まりはそう、桜色
頬を掠める春風に誘われて
泣き出した私を
君の手が捕まえた
驚いて止まった涙の迷路は
君に抱かれて
それでも
君の海の匂いと
声を重ねて
小さな未練が溢れたの
刹那 桜吹雪 舞い上がって
私の涙
ポロリポロリ 止まらないわ
聞いたのはそう、露草色
響く祭囃子と下駄の音に
ふいに怖くなって
君の袖を掴んだ
隠すように零れた笑い声は
君に飲まれて
もう、駄目
唇から繋がった
君の温度に
小さな恋の音がしたの
刹那 花火 打ち上がって
私の心
ポロリポロリ 空を舞うわ
舞い散った ココロたち
今もまだ
一面の桜と
消えゆく花火に
隠されたまま
真っ赤な紅葉に
掻き消されて
ふいに伸ばした手は
空を掴んで
溢れた思いが声になるの
刹那 粉雪 舞い降りて
好きでした
ポロリポロリ 滲んでくわ
いつかはきっと
“有難う”に変わるかな
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