バレンタイデーまで後少しって時に、やっかいな事件が発生した。

「あーあ。やんなっちゃうな」
「そう言うな。有珠の為だろ?」
「そうだけどさ。あ…。はい、KAITO」

KAITOを見て薬を渡す。

「薬…ですか」
「殺人衝動が起きそうな時に飲んでね?」
「はい」
「あと、カラコンも付けておいて?」

カラーコンタクトも渡す。

「殺戮型ってバレないように…ね?」
「バレたら、何かあるんですか?」
「…私達の親に、君は処分され、有紗と有珠は、実験台に戻るって所かしら」

結衣の瞳の色が、一瞬だが赤くなった。

何か秘密がある。
KAITOはそう確信した。

「だから、KAITO…君のマスターである有珠を守って?私達も出来る限りのバックアップをするから」

KAITOの手をガッチリと掴む。

「!」

あぁ…。
この人も、殺戮型なんだね。

KAITOは悲しそうな顔をする。
自分と同じ手の形…。
人殺しの手だ。

「何かあったら必ず連絡してね?」

結衣はそう言ってその場を後にする。

「分かっちゃったかなぁ?私も殺戮型だって事」

クククと笑う。

「私達、殺戮型を作った親を憎いだなんて…最高の親孝行よね」

結衣は近くに建っている廃業の壁を殴る。

「…誰か助けてよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

番外編___結衣ver.

結衣もまた、殺戮型です
兄である梓は…違います

兄は、半分だけ殺戮型ですが、暴走はしません
ミクとミクオのお陰です

梓のボーカロイドの秘密は今度明かされるカモです

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投稿日:2010/02/13 12:30:30

文字数:543文字

カテゴリ:小説

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