(Woah)
花とは孰れ 褪せゆくもの
脣も色も 甘い蜜も
匂ひさえも
儚い息吹き 空に調ほりて
其故に 咲き誇る貴やかさは
笑めるよう
織り成す 錦と彩墨で
又 訪ふ季節は恋ふ模様
癒やす薬と緩む心の戸
麗しく
立てど座せど しゃなり歩めど
絵に描かまほし 佇まひ 哉
色付く蕾が向くように
呼吸 眩むような
姿なり
花開いた
繚乱、美しき侭
何卒 枯れないで居て
金木犀
貴方は振り返った
揺るぐ 朝の微風
心の中
脳が、目に映る様
何卒 散らないで居て
沈丁花
打ち紅んだ気がした
碧い梔子と雨
匂ひがした
(Woah)
あゝ
恋ふ此の心地を如何しよう
手づつに見ゆ程 思ひ塞けど
何ぞ避る如 しゃなり歩みて
遠退く貴方を 如何しよう
膨らむ蕾を解くように
膨らむ心を吐くように
其処に見えるのは華の苑
砕けたり
夢を見てた
濃淡、溢れ出す侭
何卒 泣かないで居て
銀木犀
貴方が最初だった
暮れる 夜更けな来そね
憶えていた
脳が、忘れたいから
何卒 触れないでいて
鮮明性
貴方を思い出した
深く、又刺さる棘
夢ならなくに
あの瞬間
止まった視界に影が落ちた
染まった世界の色が落ちた
花は移ろい往く筈だった
然れど残って居る感情が
耳鳴りは声がした
瞳には弾ける残像が
其の手を握りたかった
苦かった
雨の匂ひがした
散りしをるは
爛漫、香る花束
何卒 失くしておいて
栄枯盛衰であれ、と願った
もう何で甦るかな
恋をしてた
桜花、朽ちて逝くなら
何卒 咲かないで居て
生命線
貴方は綺麗だった
丸で花みたいにね
零れ落ちた
今日が、悠か去る侭
責めて美化して飾らせて
恋情
ねぇ、葉の露が滴った
碧い眼にも雨
匂ひがした
(Woah)
忘れ掛けた
声も彼の俤も
温もりも冷たさ迄も
後天性
枢は閉じて在った
花は既に枝だけ
匂ひがした
花の匂ひ - Flower flavor
見つけてくれた方、どうもどうも、こんにちは。
初空 林檎と申します。
いやはや、3作目です。
かなり和にしてみました。
漢字多めなのですが、あえて平仮名を残した部分もあったりしちゃったり。
〈漢字の読み方解説〉
・孰(いず)れ
・脣(くちびる)
・其故(それゆえ)に
・貴(あて)やかさ
・彩墨(さいぼく)
・訪(おとな)ふ
・恋(こ)ふ
・座(ざ)せど
・哉(かな)
・侭(まま)
・何卒(どうか)
・微風(そよかぜ)
・様(さま)
・沈丁花(じんちょうげ)
・打ち紅(あか)んだ
・碧(あお)い
・梔子(くちなし)
・如何(どう)しよう
・思ひ塞(せ)けど
・何(な)ぞ
・避(さ)る
・如(ごと)
・遠退(とおの)く
・其処(そこ)
・華の苑(はなのその)
・移ろい往く筈(うつろいゆくはず)
・然(さ)れど
・其(そ)の手
・桜花(おうか)
・悠か(はるか)
・彼(あ)の
・俤(おもかげ)
・枢(とびら)
参照してください。
是 非。
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