また大げさな音を立てて 目覚ましが騒ぎ出す
何度目かのスヌーズに押し負け 大人しく目を覚ます
毎朝恒例のこの最低な怠さを振り切って
一人分スペースの余る ベッドにさよならする
お気に入りのチークでキスマークを隠しては
「困ったもんだ」とぽつり呟いた午前10時
今夜こそは軽く懲らしめなきゃなんて言って
鏡の中、なぜかにやけてる自分に呆れたりしている
確か一目惚れでおねだりした 花飾りのヘアピンを
左の手でスムーズに身に着け ほぼほぼ支度を終える
昨日の幸せの抜け殻から 家の鍵を探し出す
うっかり鳴るアラーム音に ちょっぴり慌ててしまう
どうせ軽いムードじゃ聞き流されてしまうから
どうしたものかと一人悩んでいる午前10時
想定では「これで終わりなんて嫌でしょ?」なんて言って
困らせては、したり顔している自分をイメージできている
壁掛け時計の真下に潜む
日捲りカレンダー覗いたら
指先に近付く折り目の位置で
もうすぐだなって気が付く
だからほどほどにするね
いっそ許しちゃおうかなって
可愛いでしょ?
これだけですぐに浮ついてしまう
「恋愛事のルールをたまに押し付けてしまうから気を付けなきゃだよ」
いつか言われた言葉の通り
歩み寄って、むしろより近付けるでしょ?なんて言って
不思議なほどやけに前向きな事を考えている
お気に入りのチークでキスマークを隠したら行かなきゃね
何だか遅刻しちゃいそうな午前10時
今夜こそはちょっと本気出さなくちゃななんて言って
頭の中、冗談交わしては自分に呆れたりしている
鏡の中、主張し続けるマークにそっと触れている
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