皺のある手のひら
骨が浮いた指先には
私の知らない人生があった

家に帰るといつも
おかえりって出迎えてくれた
好きだと言ったもの
今はもう好きじゃないと
言い出せなかった


会うことが減って
思い出すことも減って
それでもずっと思ってくれてた
大事なことの大半は
いつもいなくなってから気付く


昔よりだいぶ小さい肩
曲がった背中に
昔はおぶられていたんだ

家に帰ってもいない
おかえりの声が聞こえない
好きだと言ったもの
自分で作って食べた



会うことが減って
もう会えなくなった
ずっと思ってくれてたのに
大事なことのほとんどは
いつもいなくなってから気付く

命の長さがちがうから
生きる速さもちがうから
それでもずっといるって
思っていたんだよ

庭にある紫蘇の葉
伸びきって枯れてた


思い出の中で生きる
もう会えなくなった人へ
ずっと思ってくれたから
忘れずに愛をこめて
これはあなたへの歌

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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ペリラ

祖母と暮らした日々から生まれた歌です。
同じ家で過ごしていたのに、いつしか会う機会は減ってしまって。
気づいたときには、あの「おかえり」がもう聞けなくなってた。

“紫蘇=ペリラ”は、庭で彼女が育てていたもの。
帰った時に見たら、伸びきって枯れていて。

花でもないし、目立たないけど、確かにそこにいた人の痕跡でした。
ナスの煮びたし、紫蘇が入ってて美味しかったよ。

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閲覧数:58

投稿日:2025/09/06 17:24:52

文字数:408文字

カテゴリ:歌詞

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