十三枚目:
大した理由はない。
他人にとってはくだらない話だ。
もうそこは、俺の居場所じゃない。
本当に、ただそれだけだ。
息苦しかった。
教えというやつがわからなくなった。
あんたらにとって俺は、裏切り者でしかない。
教えを否定した罪人だ。
教えに背いた俺を責めるなら勝手にしろ。
憎みたければ憎め。
問題ない。
嫌われる事には慣れている。
人から好かれないのは昔から変わらない。
俺が不幸なのは俺のせい。
他人が不幸なのは俺のせい。
ふざけるな。
俺は、辻褄合わせの作品じゃない。
俺は、あいつの欲求を満たすための道具じゃない。
主を間違えるな。
他人にとっての正しさよりも、
自分にとっての正しさを信じるしかない。
あいつは、人を幸せにしたかった訳じゃない。
自分が幸せになりたかっただけだ。
でなきゃ、三度も壊さない。
善悪なんて、人のさじ加減でどうにでも変えられる。
誰でも言い訳ができる。
何度でも改変できる。
根拠はない。
クソ野郎が考えた、ただの感想だ。
クズはクズらしく、消えるだけだ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

名無しの手紙(十三枚目)

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投稿日:2023/02/09 14:15:50

文字数:452文字

カテゴリ:小説

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