1mmずつの世界からのバイバイ
綺麗な僕になる　為のおまじない
それだけが過去を　刻むカレンダー
君は優しく　そう笑った

傷ついていく身体を
削られていく生命を
繋ぎ止めていたくって
君を強く抱き締めた　

蒼褪めて飾られる日
朱く滲んだ終末
消え行く身体の証明だけが
君に時間をくれるのですか?

「痛みなんて、ただ　痛いだけだよ?」
諭すように吐く　それは呪いで
２人だけで現在を　刻むカレンダー　
あの日からずっと　止まったまま　

繰り返す単調な日
そのまま迎える終末
それを人生と誇れますか?
君と２人でなら、私は…　

抱き締めている身体を
慈しむその生命を
歪む顔に気付きながら
知らない振りをしていた

「でも、もう…」
本当の君が好きなので
魔法を掛けてあげましょう
止まったままでいた　そのカレンダー
貴方の存在に　　刻み付けて

苦痛に笑う君が好き
紅く歪んだ君が好き
振り落とす刃　見ていてあげる
だからお願い　もっと笑って・・・?