嫌われたくて あいにゆく
春の夕暮れ きみのまち
ゆらり蠢く 地平線
きみは気紛れ 微笑んで

“わたしも会いたかったのです”

ぐらり揺らめく 臨界点
嘘は黄昏 すくわれて

何の花 菜の花 黄色に染まる
“何か話して” きみは請ふ

顕わ喘いで またひとつ
空はあかがね 雲もなく
ふらり近づき きみを抱く
空に三日月 星ひとつ

“わたしがいけなかったのです”

ざわりさざめく 胸のへん
嘘に誘われ また落ちる

何の花 菜の花 みだりに開花(ひら)く
“何のはなし”と きみが問ふ

逢魔が刻の その夕闇に
紛れて流す 冷たい涙
彼は誰(かはたれ)時の 心の闇に
まことの言の葉 静かに堕ちる

何の花 菜の花 手折られ枯れる
もう動かない きみを恋ふ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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誰そ彼に恋ふる唄

春の夕暮れはロマンチックですよね。

閲覧数:253

投稿日:2011/03/19 01:00:06

文字数:331文字

カテゴリ:歌詞

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