作詞・作曲者不明でも
200年歌われる唄がある
私もそんな唄になれるのなら
この声はあなたに捧げます

誰もが知る　さくらの唄を書いた
あなたの気持ちが今ならわかる
誰のモノにもなりたくないから
霞の中に隠れたんでしょ？

千年に一人の歌声に代償があるならきっと
それは千年分の渇望と妬み
時代と悪意に暴かれて
今じゃとても隠れきれない
狙われる歌声と共にどう生きたらいいの？

(教えてよ)

嗚呼　奪われてしまうなら
この声はここで捨ててしまおう
妬みや権利や渇望や夢の
芽は摘んで枯らせてしまおう
もう咲く事の無い花のように散って
消えてしまおう
悲しくなるけど抱えきれないから
この声とはサヨナラだね

さくら　さくら　誰にも気付かれずとも
さくら　さくら　確かにそこに

さくらの唄を書いたあの人まで
この言霊(想い)が届いてくれたなら
あなたの望むモノを捧げるから
私の声も隠してよ

嗚呼 言葉に頼らずに
生きる覚悟ならできているから
過去の足跡と授かった声を
遠い次元に隠してほしい
嗚呼 歌い継がれる物語には
なれないから
目に映るモノを信じれる世界で
生きていくことにするよ

(だけど、いつか)

弥生の空の霞が晴れるなら
その時はこの声で
歌いたい

さくら　さくら　誰にも気付かれずとも
さくら　さくら　確かにそこに