*亜種・崩壊注意*

「ますたー、ますたー、まーすーたー!」
「う~~~」
 さっきまで半分に折って抱き枕にしていた布団をめくってかぶると丸まった。

 仕方ないから引っぺがす。
「ん~~~」
 ぐずるな、餓鬼か。
「わあ!?」

 隣でまだ寝てた帯人の布団を取った。ああ、被害が拡大した…
 とりあえず帯っちゃんは寝れるとき寝てもらわないとぶっ倒れそーなんで奪ったマスターの毛布をかけとく。

 もとはマスターがベッドで寝てたらしいけど、俺たちがきてからはじゃんけんで勝ったらベットになった。だいたい賭けに弱いマスターは近くに2つならべた布団のうち、ベットから遠い方にいる。転がっていく方向的に他の人に危害が出ないからだそうだ。

 起きたら大抵壁までいるくせに、ベットで落ちたことないのは何でなんだろうな。

帯人と俺でほぼベットを取り合ってるような気もする。

「こら、いい加減にしろ。体内時計狂うから起こせって言ってんのマスターだろ。」
「寒い、眠い。…あ、なんか香水のいい匂い。」
 ああ、マスターはそういうたぐい付けないからな…匂いは好きらしいけど。
「ほら、帯っちゃんの布団だしそれ。返してやれ。」

 一番寒がりなので一番暖かい布団になっている。それでも寒いって言うんだからきっとマスターのじゃ足らない。
「おにーちゃん、えあこん。」
「ああ、そうか。」
 起きない時は部屋をあっためないとな。


「ああ、冬眠するかと思った。」
「してろよバカマスター。そして一生目覚めるな。」
「ああ、あー君が冷たいよアイト・・・」
「おにーちゃん、ますたーは、・・・えっと・・・らりおんはーとなんだよ!」
 ライオンハートな。あと正しくはガラスのハートだ。多分、安物で直ぐ壊れる感じの。

「今度広辞苑買ってやるから勉強しなおせ。」
「よめないー。ふぉにっ●もじならわかるよー!」
 自慢げに言うが、どこの文字かさっぱりわからん。

「えっとねー、かいとますたーのね、げーむでいっぱいあるのー!よめるし、かけるんだよー!」
 何でそういうイラン知識ばっかり教えるんだあの人は。ほっとけばこいつをオタクに育て上げたいのかとしか思えない英才教育を施すんじゃなかろうか。
 …まあ、ゲームは有名どころのを表向きのにはやってるけどな。

「よるさ、あそびにいったらね、すごいいきおいでてれびにとっちんしてたのー!けしてねようとおもったらころんじゃったんだってー!」
 …表向きじゃないのやってたんだろうな。

「にしてもお前はいつまでたっても手のひらサイズだな。」
 マスターはきんくまっつってるけどそんなハムスターは知らん。ゴールデンハムスターには身長勝ってるけどまだまだ手乗りサイズってとこだ。

「すぐにおっきくなったかいじゅうよろおっきくなるもん!」
 無理だ、と言いたいが種カイトだから断言できない。
 なんて話しこんでたらまた寝てるし。
「起きろって。」
 弟妹なんかの世話やくのは不良品としてはじかれて以来だったが、もう10カ月すぎてる。流石になれた。

「ここで俺、充電するぞ。食いもんで。」
「うわー!?」
 飛び起きた。どんだけ辛いもん嫌いなんだよ、マスター…
 とりあえず取り出した菓子のパッケージをリビングのおやつ専用ボックス(という名の段ボール)に戻した。チョコはマスター、ブルーベリー味の雨は帯人、小さな金平糖は藍、せんべいはカイトマスターだろう。カイトはアイスしか食わないから無いハズだ。

 今日は味噌汁に鮭に米。和食だ。タバスコより七味だな。
「…。」
「ふりかけにしてもうまいけど?」
「遠慮しとく。海苔卵あるから。」
 そう言って好きなふりかけをかけた。偶に無性にふりかけかお茶づけが食いたくなるらしい。

「あー君、相変わらずすごいね…。」
「振りかけは七味に、水はタバスコにって感じ。」
「水は飲むけど…栄養ドリンク的な感じ?」
「解らん。性格だけじゃなくて味覚もあれなんじゃないか。」
「味覚だけはランダムだからな…好みのもののほうが充電の効率はいいけど。」
「そうなんだ。」

 でも、人間に近いところもあるから偏った食事はほどほどに。他でも充電できるならカバーできるけど帯人はそれができない。
「ますたぁ、これたべたらさ、あいす?」
 ままごとセットの皿に器用にミニチュアな朝飯が作られたいた。カイトマスターは不器用だしマスターはね起きだし、自分でよそるわけないからカイトか。
 無駄に内職で器用になってる。

「帯人は寝てるの?本読んでるの?」
「寝てる。先くっちまおうぜ。」
「そうだね。」
 初めての年末が近づく。初めての年越しが近づく。

 師走は早いって言うけど、いろんな事がありすぎて長く感じた。

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「亜種注意」手のひらサイズの彼 その22「KAITOの種」

http://piapro.jp/content/?id=aa6z5yee9omge6m2&piapro=f87dbd4232bb0160e0ecdc6345bbf786&guid=onにて。
 実は帯人が「あ、マスターの匂い…」とか幸せそうにする場面を入れかけた作者です。
 夜中のテンションって何なんだろう?
 寝つきが悪いからガッと書いて眠くなったところで寝るんですがどうにもストッパーが壊れるようです。
 影響を受けやすいので種っ子読めば種っ子、帯人読めば帯人、あー君見ればあー君で書きたくなります。マスターが主人公だったけどもう亜種KAITO一派のみんなが主人公でいいじゃない。(KAITO一派は?

 そういやマスターの誕生日決めてなかった。
 決まってるのは、
 種っ子は12月24日
 アンドロイド組はバレンタイン(亜種組はマスターと出会った日)
 帯人は起動日の25のはずが本人が覚えてない。
 アカイトは仮起動日のまま起動してたので記録なし。
 カイトは起動日がバレンタイン。
マスターは寒い時期
カイトマスターは何かあったかい時期だと思います。

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投稿日:2009/12/29 11:46:45

文字数:1,978文字

カテゴリ:小説

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