A
砂漠の 道中 目が合った
花束 纏った 君がいた
交わした 言葉に 手繰られて
その花の 香りを 覚えた

B
クラクラ 喰らってく
一言 奪う度
ユラユラ 惑ってく
蜜漬けになってく

S
ファインダーから切り取ったら
棲み着いた 魔物笑ってた
少しずつ 毒牙回るから
気付いたら 戻れなくなってた

かじってた 果実が甘くて
舌先を 巡る君の意図
熟り切れた 果実絆されて
瞬きの 度に目が眩んだ


A
花弁(かべん)を バラして 探すけど
指先 すり抜け 虚しくて
あの日に こぼした 瘡蓋も
攫われた みたいに 消えてた

B
フラフラ 歩いてる
確かめるみたいに
クルクル 回ってく
堂々巡ってく

S
口にした 苦いチョコレート
足りなくて 喉かき乱した
さり気なく 傷が染みるけど
痛みさえ 悶える中毒者

触れられた 四肢は熱帯びて
解熱すら 意味をなさなくて
重なった 影に囚われて
抜け出せる 術(すべ)は海の底へ


C
棲み着いた 魔物を返して
抜け殻に なる前に
噛み付いた 痛みをとどめて
さいわいと 名を付ける

S 
偽りの 愛でもいいから
いつまでも 醒めない夢なら
永遠の 呪い囚われて
一寸も 先へ進めないや

壊してよ こんなになるなら
歪めてよ こんな身体ごと
咲かされた 百合は黒いまま
心臓の 奥に取り憑いてく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

さいわいの毒

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閲覧数:87

投稿日:2023/09/05 00:42:08

文字数:581文字

カテゴリ:歌詞

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