【A】
踏み出そう 星々の旅路へ 涙が頬を伝う前に
その輝きの中でなら どんな醜い泣き顔も きっと滲んで消えていく
息をするのも辛い今 あの銀河を仰げば 少しだけ目元を冷ませる
自由にすべてを叫べる夜明けが來るまでは 本當の目的を忘れないで
【S】
未來に向けて一歩を踏み出そう 怯えて止まれば自分を溺れさせる
過去を振り返るのは人の常 懐かしさのフィルターは甘い罠
想い出に囚われすぎれば 痛みも笑顔もすべて 遠ざかるあの日に縛られてしまう
【B】
絶望の崖から飛び立って 餘計な束縛を振り切れ
心の奧に起きた嵐に任せて 目を開けて目覚めよう
空を翔ける歓びを 恐れて味わえぬなんて 勿體なさすぎる
鳥になれなくてもいい 蝶だって風が吹けば 千里を飛べる
必要なのは 根気と勇気 そしてほんの少しの幸運
【S2】
ひたすら前へ 明日を探して 美しさを願い、そして葉えよう
それが生きるというロマン
忘れることではなく 心に刻むこと 大切なものを見失わないように
必要な荷物だけを持っていく旅のように
宇宙の果てまでも行ける 初心のままで
【C】
たとえそれが噓でも 葉えたい夢があるなら「大丈夫」って言い聞かせて
だけど 無理しすぎれば イカロスのように太陽に落とされる
高く飛びすぎないように 月明かりの下 砂嵐の寒さを越えよう
船はアルバトロスが導いても 迷霧の中では道を見失うこともある
「……苦しいなら やめていいよ」
そんな甘くて魅力的な囁きは 疲れて孤獨なときに忍び寄る
だからこそ そばにいる存在が必要で 「君がいてよかった」と殘したいんだ
【最後A】
踏み出そう 星々の旅路へ 涙が頬を伝う前に
その輝きの中でなら どんな醜い泣き顔も きっと滲んで消えていく
【最後B】
酸素さえ存在しないこの場所でも 闇に溶け込めば 少しだけ痛みをごまかせる
自由にすべてを叫べる夜明けが來たときには 君の物語を全力で歌い上げよう
寂空の途
最近、『FGO』第二部がいよいよ終章を迎えるということで、奏章IVの“あの場面”に合わせてアニメ『絶対魔獣戦線バビロニア』第0話を改めて観返した結果、さまざまな感情に突き動かされてこの歌詞を書きました。
気づけば、この人理保障の旅ももう十年。
ただの一マスターとしてだけでなく、関わってきた制作陣の皆様、影響を受けた他業種の方々、そして物語の中のすべての存在たちも……ようやく終着点にたどり着こうとしています。
もちろん楽しいことも多かったですが、それ以上に辛く悲しい出来事もたくさんありました(コロナ禍や戦争といった大きなものから、ある人物の不祥事や訃報のような胸を締めつける小さなニュースまで)。
現実でも、物語の中でも、「今ここで弱音を吐けば、自分が壊れてしまい、もう二度と前に進めないかもしれない」——そんな思いを抱えながら生きている人がたくさんいると思います。
だからこそ、もしこの曲がほんの少しでも、そんな誰かの心を慰められたなら嬉しいです。
誰にも弱さを見せたくないのなら、宇宙の果てで叫べばいい。
五感さえも失われる無重力の中、すべての目標を成し遂げたその瞬間、
悩みごとを闇へと溶かし、あの青き星へ帰ればいいのです。
そして——
この「ロマン」を胸に、また次の十年を歩んでいけるように。
この歌を、ここまで読んでくれたあなたへ捧げます。
気づいてくれて、ありがとう。
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