優しい記憶を思い出せなくなったときは
少なめの湯船が全部自分の涙と思い込む
泣いているうちに時間を忘れて気がつけば
こんなになるほどだったのって少し笑う
そこからもう少し泣き足してもいいから
そこまでもういいか泣き止んでもいいから
誰も見てないからいつまでだってこぼせる
あふれるほどの涙はいつか雨に還るかな
虹の色を見分けられないと蔑まれて
隠し持ったガラスの小瓶越しに君を見る
木陰の揺れる君の唇をなぞって叱られて
その理由を二度と聞けないけれど知ってる
感染力の強い羞恥心は
二人の頬を真っ赤に真っ赤に
苦しい記憶を仕舞い込めなくなったときは
冷ましたスープが全部君との言葉と思い込む
確かめるうちに時計も忘れて見返せば
そんなに効くものだったのって少し焦る
そこからもう少し問いかけてもいいから
そこまでもういいか問い飽きてもいいから
誰も見てないからどこまでだって話せる
詰め込むほどの言葉はいつか風に舞うのかな
空の声に気付けられないと遮られ
強く持ったガラスの破片越しに君と見る
木馬が揺らす君の爪先を触って叱られて
その理由も今は聞けないけど知ってる
震源地から近いこの微震は
二人の指をかたかたぶるぶる
答え出ない不思議話し
明日もまたね小指交わす
言葉涙吐息積もり
それはそれはそれはきっと
虹の色を見分けられないと蔑まれて
隠し持ったガラスの小瓶越しに君を見る
木陰の揺れる君の唇をなぞって叱られて
その理由を二度と聞けないけれど知ってる
感染力の強い羞恥心は
二人の頬を真っ赤に真っ赤に
震源地から近いこの微震は
二人の指をかたかたぶるぶる
陰謀者の古い理想論は
二人の声を小さくヒソヒソ
どこにでも有るどこにでも生きる
役立たずの約束をぶら下げて
また会えるって嘘を縫い付けた
千切れていく糸の色は頬の色
小指を見せ合って笑ってたんだ
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