雪深き野に
裸足の足跡
ぽつりぽつり
行く先もわからぬままに

追い求めるのは
ただ、あなたの面影

雪深き野に
さ迷う影は
ゆらりゆらり
風花の中 消える

約束 指きり 針千本
契った指が離れても
決して心は離れぬと
あなたを見送る港の隅で
それでも 泣いた

涙を払うあなたの指が暖かくて 
また 泣いた
もう 二度と帰らぬぬくもり
ああ…
冷たい 冷たい 冷たい 

雪深き野に
帰らずの歌
途切れ途切れ …

雪深き野に
裸足の足跡
ぽつりぽつり
やがて 白に 溶ける



冷え切ったあなたの指が
冷え切った私の頬を撫でる
ああ 迎えに来てくださったのね
今度こそは離れません
もう、二度と






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

雪の野にて

なんとなくミクとカイトで
なんとなく明治時代で

閲覧数:195

投稿日:2008/05/11 06:15:16

文字数:308文字

カテゴリ:その他

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