燃ゆる 太虚
聞こえし雁の喚呼
天上に遍し
嘆きを浚って
地に映ゆ黛青
重ね合わせ 血に染めゆく

微かに残る無垢 紅に乗せ
言の葉に宿した 虚ろな夢
散りゆく槭愁う この胸を
焦がす焔消えず 尚 薫る

紅はやがて
徐徐として移ろい
白く染められた
現を宛てがわれ
眼に映る
景象だけが歩みを止めず

地表を彩りし 落葉は
遠く吹く乾風に連れられて
露わになる心 隠すべく
舞い落つる天花に手を伸ばす
届かぬと知って

微かに残る無垢 紅に乗せ
言の葉に宿した 虚ろな夢
不香の花 婁ぐ この胸に
積もる思慕溶かすは 春の燭

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

銀燭 歌詞

表題曲の歌詞になります。

閲覧数:171

投稿日:2019/12/31 00:28:02

文字数:263文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました