パスケースに取り残された 古い写真細かく千切り
屋上から小さく舞って 思い出すら風になってく

髪の長さが短くなった アイラインを濃い目に引いた
きついルージュ薄くのばして 都合いい女もう止めた

帰れない場所へ戻りたくもないけれど
こんな夜には くすんだ街へと溶けて
お互いの素性さえも知らぬ空間で
苦いマティーニ 体の芯から洗い流せ

そう浮世は一酔の夢

飼い慣らされた子犬の様に
とても素直になれない 自分が嫌いなだけなんて
言い訳しても強がれば強がる程に
わたしそんなデキた女じゃない…それとも?

飼い慣らされた子猫の様に
とても無邪気になれない 自分が嫌いなだけだから
どうなったってなる様にしかならなくて
誰も明日に吹く風を知らない


別れるのは辛くなかった お互いそうすぐ忘れてく
ただ独りが怖かっただけ そんな風に思い込ませた

今も消えない指輪の跡が 心なしか時々痛い
不自由とか自由だなんて 我が儘な自分もう捨てた

引き返せない過去が未来縛るなら
どんな時でも 澱んだ空気を吐いて
これからの過程さえも次のステップで
辛いマティーニ 心の奥から洗い流せ

そう浮世は一睡の夢

飼い慣らされた子犬の様に
とても素直になれない 自分が嫌いなだけなんて
悲しみですらただ一度ただそれだけと
わたしそんな冷めた女じゃない…それとも?

飼い慣らされた子猫の様に
とても無邪気になれない 自分が嫌いなだけだから
割り切ったってなる様にしかならなくて
誰も明日に吹く風を知らない


滲む景色そっと拭いて
昨日までのわたしよさよなら
違う明日違う自分
誰も知らぬ風向き信じて

【平仮名】
1A
ぱすけーすにとりのこされた ふるいしゃしんこまかくちぎり
おくじょうからちいさくまって おもいですらかぜになってく
かみのながさがみじかくなった あいらいんをこいめにひいた
きついるーじゅうすくのばして つごういいおんなもうやめた
1B
かえれないばしょへもどりたくもないけれど
こんなよるには くすんだまちへととけて
おたがいのすじょうさえもしらぬくうかんで
にがいまてぃーに からだのしんからあらいながせ
そううきよはいっすいのゆめ
1S
かいならされたこいぬのように
とてもすなおになれない じぶんがきらいなだけなんて
いいわけしてもつよがればつよがるほどに
わたしそんなできたおんなじゃない…それとも?
かいならされたこねこのように
とてもむじゃきになれない じぶんがきらいなだけだから
どうなったってなるようにしかならなくて
だれもあすにふくかぜをしらない
2A
わかれるのはつらくなかった おたがいそうすぐわすれてく
ただひとりがこわかっただけ そんなふうにおもいこませた
いまもきえないゆびわのあとが こころなしかときどきいたい
ふじゆうとかじゆうだなんて わがままなじぶんもうすてた
2B
ひきかえせないかこがみらいしばるなら
どんなときでも よどんだくうきをはいて
これからのかていさえもつぎのすてっぷで
からいまてぃーに こころのおくからあらいながせ
そううきよはいっすいのゆめ
2S
かいならされたこいぬのように
とてもすなおになれない じぶんがきらいなだけなんて
かなしみですらただいちどそれだけと
わたしそんなさめたおんなじゃない…それとも?
かいならされたこねこのように
とてもむじゃきになれない じぶんがきらいなだけだから
わりきったってなるようにしかならなくて
だれもあすにふくかぜをしらない
C
にじむけしきそっとふいて
きのうまでのわたしよさよなら
ちがうあしたちがうじぶん
だれもしらぬかざむきしんじて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

『明日に吹く風(仮)』:応募用

割り切ってしまえば楽になるのだろうか?
けれどもどんなに自分を誤魔化しても消えないものがある。
いっそそれなら、それで良いじゃない!
明日にはどんな風が吹くのか、誰も知らないのだから…

応募先yuiiiさんの楽曲はこちら→https://piapro.jp/t/_R_2

閲覧数:230

投稿日:2021/09/01 08:44:36

文字数:1,527文字

カテゴリ:歌詞

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