嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い
嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い!!!!!!


「私たち、付き合うの♪」


ミクのいつもより高い声が耳に残る。
やけに音の大きい雨が全てかき消してくれる。
いや、掻き消してほしい。
髪に雨粒がついて、風邪をひきそう。
でも、そんなこと気にもできない。


「ふぁ・・・うぇ・・・うぁ・・・」


泣いたらダメ、泣いたらダメ。
そう、自分に言い聞かせる。泣けば負けだ。
ずっと涙を堪える。
いっそのこと、雨に紛れて泣いてしまおうか。

そんな甘い考えは、できなかった。


「・・・鏡音?」


低く、よく通る声が響く。
聞き覚えのある声。
でも、一番弱みを見られたくない人。


「カ、イト・・・先輩」

「何? 柄にも泣いてるの?」


相変わらず、口は悪かった。
でも、なぜか安心してしまう。
そのまま、ずっと雨に打たれていたのが悪かったのか
そこで、カイト先輩の胸の中に倒れていった。




---------------------------------------------------------


「・・・?」

「起きたか」


目を開けて、目の前にいたのはカイト先輩。
青い髪には、まだうっすらと雫がついている。
そして、顔にもうっすらと雫がついてた。

カイト先輩は雨には打たれていないはずだった。
なのに、なぜ濡れているのだろう?
私のことを、心配してくれたのだろうか?


「カイ兄ぃ・・・、焦った・・・?」

「カイ兄って呼ぶなって言ってるだろ」

「あ、ごめんなさい」


カイ兄・・・もとい、カイト先輩は軽く頭をクシャクシャってやると
台所のほうへ歩いていった。
・・・また、身長伸びたんだろうなぁ・・・


「そういえば、レンは? 一緒にいないのか?」

「・・・レン? だぁれそれ?」


ぼーっとして答える。
カイト先輩はびっくりしたままこっちに近づいた。
なべの火は消されている。何を作ってるのだろう?


「お前の双子の弟だよ。鏡音レン」

「いやだな、カイト先輩。あたしに弟なんていないよ!!
何言ってるんだか」


カイト先輩はハァ?と言いたげな顔。
その後、小さく息を呑むと、先輩は小さく呟いた。


「レンは、お前の双子の弟だ。
そして、お前にはネルとルカという友達がいる。
それと、ミクっていう奴もいる」

「・・・だあれ、それ? 全員知らないよ」

「お前、俺のことは覚えてるのか?」


先輩は小さく息を呑んだ。
何を覚悟しているのかわからないけど真剣な瞳。
そのまま、クエスチョンマークを浮かべながら
笑顔で言った。


「当たり前でしょ、カイ兄のこと忘れるわけないじゃん
昔からの私のお兄ちゃんだもん」

「・・・とりあえず、家に帰るか?」

「・・・」


急に黙った私を変に思ったのだろう。
カイ兄・・・じゃなかった。先輩は首を傾げた。


「カイ兄、私に家なんてあるの?」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

記憶の交差点 ~手と手を繋いだ糸~

息抜き作品。
これを完結させたら星空歌物語に
戻りたいと思います

もっと見る

閲覧数:242

投稿日:2010/05/07 20:09:16

文字数:1,257文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました